スマホで写真を撮るとき、どうしても写真のピントがズレてしまったり、全体的にボケてしまったりして、上手く撮れずに悩んでいませんか?手ブレには原因があり、対策することで手ブレのないきれいな写真を撮影することが可能です。
この記事では、スマホの手ブレ対策を紹介します。また、手ブレ対策に使える便利なアイテムも紹介します。スマホ写真の手ブレを防ぎたい方や、スマホ写真の手ブレに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

[講師]ライター ワタナベ サツキ

スマホ写真の手ブレ対策|手ブレの原因とは?

スマホ写真の手ブレ対策!手ブレを防ぐ便利なアイテムも紹介
(画像=『トランカ』より引用)

スマホ写真の手ブレには、基本的な原因があります。原因を知り、根本的な対策をしていきましょう。また、多くのスマホに搭載されている「手ブレ補正機能」についても、詳しく解説します。

基本的な原因

手ブレの1番の原因は振動です。多くの場合、シャッターを押す瞬間にスマホが動いてしまうことで手ブレが起きます。したがって、手ブレさせないためには、スマートフォンを動かないように固定すれば良いのです。これが手ブレの基本的な原因であり、手ブレ対策の基本。また、スマホ写真が手ブレしやすいことには、スマホの形自体にも理由があります。

スマホは、一眼レフやミラーレスカメラに比べ、小さく軽いことが特徴。この小ささが、手ブレのしやすさに影響しています。スマホは、その小ささから小型レンズしか搭載できません。レンズが小型になるほど、少しの振動でもブレやすくなってしまうのです。また、スマホは写真に特化した形ではありません。写真を撮りやすくするためのグリップや、滑り止めがないシンプルな形がスマホの外形の特徴です。これらのスマホの特徴も、スマホ写真が手ブレしやすい原因ともいえるでしょう。

基本的な対策としては、脇をしめることや体を固定すること、スマホの持ち方などで手ブレを防ぐことができます。スマホの構え方や持ち方は、こちらの記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

手ブレ補正をONにしよう

最近発売されているスマホは、コンパクトデジカメに匹敵する「手ブレ補正機能」が搭載されているものがあります。手ブレ補正機能が付いているスマホを使っている方は、必ずONにしましょう。また、これからスマホの購入を考えている方は、手ブレ補正機能付きのスマホがおすすめです。

androidの場合、XperiaシリーズやAQUOSシリーズに、手ブレ補正機能が搭載されたスマホが発売されています。iPhoneの場合は、iPhone7から手ブレ補正機能が付いています。他にも、手ブレ補正機能が付いたスマホはたくさん発売されているので、スマホ選びの際には手ブレ補正機能の有無を確認しておくと安心です。

スマホ写真の手ブレ対策|スマホで上手な写真を撮るコツ

スマホ写真の手ブレ対策!手ブレを防ぐ便利なアイテムも紹介
(画像=『トランカ』より引用)

今まで紹介してきたように、スマホの構え方や持ち方にプラスして手ブレ補正機能を使うことで、日常的な写真の手ブレはほとんどなくなるでしょう。日常的な写真はこの対策で十分ですが、お子さまの運動会など動いている被写体を撮影したときや、撮影者が動きながら撮影するときなど、手ブレしやすい環境での撮影にはまだまだ対策が必要です。

ここからは、さらに上手な写真を撮るために、どんな状況でもブレていない写真を撮るために必要なコツを紹介します。

フラッシュオフ

フラッシュとは、暗い場所や逆光の撮影でも被写体を明るく写せるように、瞬間的に光るライトのこと。どんなカメラにも搭載されている機能であり、便利な機能であるため、普段づかいしている方も多いのではないでしょうか。

写真を撮るとき、暗い所や逆光で撮影するとシャッタースピードが遅くなるため、そのまま撮影してしまうと基本的に手ブレしやすくなってしまいます。一眼レフやミラーレスカメラの場合は、フラッシュを使用しますが、スマホの場合フラッシュはNG。それは、スマホカメラのフラッシュは光が強く、光の当たる範囲が狭いからです。光の当たる範囲が狭いことで、不自然に被写体を照らしてしまうことがあります。また、スマホが適切に明るさを認識せずシャッタースピードが落ちてしまうと、手ブレにも繋がります。

スマホ撮影でフラッシュを使いたくなるような場面では、できれば撮影用のライトを別に用意しましょう。さらに、後に紹介する「明るさを調節する」機能を使い、できるだけフラッシュはオフにしておくことをおすすめします。

ズームしすぎない

スマホのカメラは、ズームはすればするほど手ブレしやすくなります。それは、ズームすればするほど、少しの振動でも大きなズレになるから。被写体が遠くにある場合でも、なるべくズームせずに被写体に近付いて撮影したほうが、手ブレを抑えることができます。

また、ズームすればするほど画質も悪くなるため、上手な写真を撮るためにはズームしすぎないことが大切です。機種によって異なりますが、2倍以上のズームをすると画質も落ちてしまいます。どうしてもズームが必要な場合でも、2倍以内に抑えるようにすると、上手な写真を撮ることが可能です。

グリッド線を表示する

スマホ写真の手ブレ対策!手ブレを防ぐ便利なアイテムも紹介
(画像=『トランカ』より引用)

グリッド線とは、カメラを使用するときにスマホの画面を分割するガイド線のことです。写真の構図を決めたり、写真の傾きを修正したりするときに活用する機能ですが、上手に活用すると手ブレを防ぐこともできます。

例えば、動かない被写体を撮影する場合、グリッド線からズレないように気を付けることで、手ブレを抑えることが可能です。また、グリッド線を表示しておくことで、グリッド線を活用しようとしたり、構図を考えたりと無意識に写真を撮ることに集中するため、手ブレを防げます。

機種ごとにグリッド線の出し方が異なりますが、iPhoneの場合は以下の方法でグリッド線を表示できます。

1.「設定App」を起動する
2.「カメラ」を選択する
3.「グリッド」をオンにする

明るさを調節する

スマホカメラには、自動でピントを合わせる機能や、自動で明るさを調節する機能が付いています。それでも暗くなってしまうときは、自然な明るさになるように明るさを調節しましょう。暗い場所や逆行の撮影はシャッタースピードが遅くなり、手ブレしやすいため、明るさ調節機能を使うと、手ブレを防ぐこともできます。

iPhoneの場合は、カメラの画面で画面を上下にスワイプするだけで、明るさ調節が可能です。また、被写体をタップすることで、ピントの調節もできます。

暗い場所や逆光での撮影は、フラッシュを使いたくなりますが、前述の通りフラッシュはおすすめしません。フラッシュのかわりに、できるだけ明るさ調節機能を使って、明るさを調節しましょう。

連写する

手ブレを防ぎたい方は、連写することもひとつの手です。iPhoneは最大999枚まで連写でき、iPhone以外のスマホでも、そのほとんどに連写機能が付いています。連写することで、その中からベストショットを抜き出すことが可能。連写した中の何枚かがブレてしまっていても、ブレてないものを選ぶことができます。

連写は手ブレ対策としてはおすすめですが、何回も連写すると、スマホの容量を圧迫してしまうことがあります。連写機能を使った撮影は、どうしても手ブレしたくない運動会や、ペットの可愛い瞬間を収めたいときなどにおすすめです。

セルフタイマーを使う

手ブレの多くはシャッターを押す瞬間に、スマホが動いてしまうことで起こります。これを防ぐためには、セルフタイマーの活用がおすすめ。セルフタイマーとは、集合写真などで撮影者も写真に入りたいときに良く使われる機能で、シャッターを押してから写真を撮るまでにタイムラグが生まれます。そのため、シャッターを押すときの振動やブレが、写真に影響しません。どうしてもシャッターを押すときにスマホが動いてしまうという方は、セルフタイマーを試してみましょう。

しかしセルフタイマーを使うと、今撮りたいその瞬間を撮影することができません。動かない被写体や、撮影に余裕のある場合はセルフタイマーで撮影できますが、動くものを撮影したいときや急いでいるときには不向きです。セルフタイマーは、シチュエーションに合わせて使うかどうかを決めましょう。