【2】丸池様
丸池様(まるいけさま)は神秘の泉とも呼ばれ、鳥海山の伏流水だけで出来ています。透明度が非常に高く、光の加減でエメラルドグリーンに見えます。丸池様自体が信仰の対象であり、魚を取るのはもってのほか。水は冷たく澄んでおり、池に沈む倒木もなかなか朽ち果てることがありません。
また、裏手にある牛渡川も同じく透明で、清流にしか咲かないとされる梅花藻を見ることが出来ます。夏でも足をつけるのを一瞬戸惑うくらいに、冷たく透明な水が流れています。
【3】十六羅漢岩
磨崖仏(まがいぶつ)と呼ばれる壁や岩に刻まれた仏像は、全部で22体あり、水産庁による「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に選出されています。
酒田にある寺の和尚が、日本海の荒波で命を失った漁師諸霊の供養と海上安全を願い、1868年に完成させました。海の岸壁にたたずむその姿を是非見てみてください。
【4】西浜海水浴場
山形県内最大規模の海水浴場である西浜海水浴場。背後に鳥海山を望み、南北にはまっすぐに伸びた海岸線と白く広い砂浜、沿うように続く松林が特徴となっている白砂青松の開放的な海岸です。庄内地方でも随一の美しい海水浴場と言えます。
日本海側は風が強いことで知られ、山形県をはじめ秋田県、青森県の日本海側ではたびたび風力発電の風車を見かけます。その風を利用して、この海水浴場でもウインドサーフィンを楽しむ姿も見受けられます。また、すぐ近くにはコテージやキャンプ場もありますので、レジャーにはバッチリの海水浴場です。
【5】山居倉庫
酒田はかつて北前船による交易で栄えた港町で、そのシンボルにもなっているのが山居倉庫です。これは、1893年に建てられた米保管倉庫で、夏の高温防止のためにそばにケヤキ並木が作られていたり、内部の湿気防止のための二重屋根にするなど、自然を利用し先人の知恵が生かされた低温倉庫。今も現役の農業倉庫と利用されています。
NHK朝の連続テレビ小説『おしん』のロケーション舞台としても知られています。一部は庄内米歴史資料館にもなっており、その歴史を知ることが出来ます。また樹齢150年にもなるケヤキ並木は、四季折々の姿を見せてくれます。
【6】海向寺
真言宗智山派のお寺で、海向寺中興初代住職の忠海上人、九代住職の円明海上人の二人の住職の即身仏が拝観可能です。酒田市内には六体の即身仏がありますが、全国で唯一ここだけが、一つの寺に二体をお祀りしています。
即身仏とはいわゆるミイラのことで、僧侶の修行の一つである衆生救済を目的として永遠の瞑想(入定)を行い、即身仏になるものです。木食修行を行い、死を悟ると土中の石室に入り、竹筒のみで空気を取り入れます。石室では鐘を鳴らし読経し続け、やがて音が聞こえなくなってから1,000日後に土中から掘り起こされます。
実際に見てみると初代住職は8年もの木食修行の末に入定したとのこと、手に鐘を持ったまま固まっていました。歴史の一部としてこうした信仰もあったと知るいい機会になります。実際に見に行ってみてはいかがでしょうか?
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