名水の町として全国的にも有名な郡上八幡の北部、清流長良川の上流に「日本の滝100選」に選ばれた阿弥陀ケ滝があります。今回は、長滝白山神社に立ち寄ってから正が洞の棚田の景色を眺め、阿弥陀ケ滝を散策、白山中居神社で折り返して、最後に満天の湯を楽しむドライブコースをご紹介します。霊峰白山を祀る神社を訪ねつつ、マイナスイオンを浴びて、最後には温泉でゆったりする、心も体も充電するドライブ旅はいかがでしょう。
長滝白山神社
美濃太田駅始発の長良川鉄道越美南線(ながらがわてつどうえつみなんせん)の白山長滝駅の真ん前に鎮座する長滝白山神社は、奈良時代から白山信仰の拠点であり、東海地方側から白山への参詣者が集まった美濃馬場(みのばんば)でした。
仏教との習合時代には白山長滝長龍寺とよばれていましたが、明治以降は現在の名となりました。江戸時代には360坊もある大伽藍を有し、白山参詣者の宿坊ともなっていましたが、明治の大火事でそのほとんどを失ったと言います。
白山三馬場の一つであり、白山スタンプラリーの一か所になっているようですから、白山神社巡りもいいですね。
日本の棚田100選・正が洞の棚田
阿弥陀ケ滝に向かう途中に「正が洞の棚田」の看板があります。5月頃に展望地から眺めると、整然とした田んぼが青々としています。
阿弥陀ケ滝
長滝白山神社から北への道程は白鳥交通の路線バスが走っています。ただ、上り下りともに一日3便ですので、車での移動が便利です。長滝白山神社から約8㎞のところに、阿弥陀ケ滝(あみがたき)への入り口看板が見えてきます。
阿弥陀如来が浮かび上がる滝
落差が60mの滝の北側には昼でも暗い洞窟があり、白山中宮長滝寺の僧、道雅法師がこの中で修行し護摩をたいたところ阿弥陀如来の姿が浮かびあがったので「阿弥陀ヶ滝」と名がつきました。
水の透明度が高く、朝日を背にして滝の前に立つと、水けむりの中に自分の影がうつりぼんやりと虹色に縁どられて見えるので、まるで自分が阿弥陀さまになった気分が味わえるといいます。
日本の滝100選・奥美濃の景勝地
冬期には滝が凍り、春には新緑が、秋に紅葉、夏でもひんやりとして涼を楽しめるため、四季を通じそれぞれに趣がある奥美濃の景勝地です。日本の滝100にもランクインしており、豪快かつ不思議な静謐を感じさせる滝です。
かつての僧のように 滝の裏側にも行けますが、当然水しぶきで足元は濡れますし、足を滑らさないよう気を付ける必要があります。
ご当地名物は流しそうめん
名物の流しそうめんは5月からの営業で、タイ料理のお店もあります。
無料駐車場は10台程度で、夏季は涼を求める人で大変混雑します。道路自体広くはないので、運転には注意が必要です。