インストラクターの悩みの一つに「生徒さんの気をもらう」という問題がありますが、これを読まれているインストラクターさんの中にも心当たりがある人は多いのでは? ヨガのインストラクターだけでなく、エステティシャンやセラピスト、病院や介護施設勤務の方、ネイリストさんなど人と接する職業に多い問題です。

ここでは相手の気をもらうことなく、気持ちよく仕事をするにはどうすればいいかについて、掘り下げていきます。

そもそも気、エネルギーとは?

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

そもそも「気」とは目に見えるものではなく感じるものであり、エネルギーと同義です。

そのため「気」の感じ方には個人差があり、感じやすい人と感じにくい人がいるのは確かです。

気やエネルギーなんてよくわからない、という人も多いですが「人混みに出たらなんとなく疲れた」「なんだかよくわからないけれど今日は嫌な感じがする」「この人、なんとなく苦手」と感じたことなら誰でもあるのではないでしょうか。

こういった「なんとなく」という説明がつかない感覚も「気」によるものだと考えて良いでしょう。

一方敏感な人であれば、相手の発している「気」の「色(いわゆるオーラ)」が見えたり、人によっては「ビジュアル」や「言葉(文字)」が頭や心にメッセージとして浮かんでくることもあるようです。

いずれにせよ「気」はわかりにくくても存在していることに間違いありません。

人からも物からも、さらに場所からも、目に見えないエネルギーが気となって発せられているのです。

人が発する「気」は体温や気温のように数値化したりはできませんが、あの人がいると元気になる、場の雰囲気が変わる、といった感じで、確かにその「場」や「人」に影響を与えるものといえます。

気をもらうってどういう状態?

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

では「気をもらう」ってどういう状態なのでしょうか?

よく聞くのが苦手な生徒さんや、体調不良の生徒さんと接した後に「頭が痛くなる」「体がだるくなる」「吐き気がする」「肩こりが強くなる」といった症状です。

生徒さんと接する前やクラスの前は体調が良かったのに、クラスの後に体調が急激に悪くなる原因として「気をもらってしまった」と感じることが多いようです。

ただし、生徒さんの方はインストラクターに対して悪気がないことがほとんど

気をもらう側の問題もあるのです。

特に「気をもらいやすい」と感じるインストラクターほど他者を思いやる力が強かったり、共感する力が強かったりすることで、相手から影響を受けやすいのです。

もちろん気にはポジティブなものもあるので、あの生徒さんが参加してくれたおかげで元気が出た、クラスの雰囲気がよくなった、自分のインストラクションがいつもよりスムーズにできた、というプラスの側面もあります。

ポジティブな気はその恩恵をいただくと良いですが、ネガティブなものはそれに飲まれてしまうとクラスのクオリティが下がったり不調の原因になるので気をつけたいものです。

ではいったい、どうすればネガティブな気の影響を受けずに済むのでしょうか?