【7】あさ開 本社
あさ開(あさびらき)は、盛岡市に本店をおく酒造メーカーです。かつて南部藩士だった七代目が武士を辞めて、1871年に現在地で酒造りを始めたのが創業のエピソードになります。【6】でもご紹介したとおり、この地域は湧水が豊富な地域だったため、酒などの醸造業が盛んでした。
筆者がお散歩したのは朝だったため入れませんでしたが、本社の敷地内には酒蔵や地酒物産館もあります。ご興味があられる方は、公式ホームページもぜひ参考にしてみてください。
【8】岩手銀行 赤レンガ館
東京駅を手掛けた建築家・辰野金吾(たつのきんご)と、盛岡出身の建築家・葛西萬司(かさいまんじ)の二者が手がけた赤レンガの建物です。2012年まで岩手銀行(旧盛岡銀行)の店舗として使われていました。
現在は文化財として見学できるようになっており、建物内は有料ゾーン(300円)と無料ゾーンに分かれています。特に有料ゾーンでは映像を用いた解説があるなど、非常に有意義な時間が過ごせます。
【9】鮭ののぼる川(中の橋)
盛岡駅周辺では川が数多く流れています。例えば、「中の橋」と呼ばれる橋の下には中津川が流れていて、こちらは「鮭ののぼる川」とも言われます。9月末から12月初旬にかけて、鮭がのぼり産卵する光景が見られるのだとか。
河川敷に降りて、川を間近で眺めることもできます。川底を覗いてみると、たまたま大きな鮭の骨が横たわっていて、本当に鮭がくるんだ!ということを実感しました。
【10】石割桜
盛岡藩の家老であった北家の屋敷跡(現盛岡地方裁判所)には、非常に珍しい桜の木が生えており、国の天然記念物に指定されています。なぜ珍しいかと言うと、巨石の間から桜の木が生えているからなのです。
庭石の割れ目に偶然桜の種が飛んできて芽を出し、成長とともに石の割れ目を押し広げていって出来たものと言われています。筆者が見たときは桜のシーズンではありませんでしたが、それでも大迫力でした。
【11】啄木新婚の家
詩人・石川啄木と妻の節子が三週間のあいだ借りていたという武家屋敷があります。啄木の随筆『我が四畳半』は、この建物内でのエピソードだそうで、実際に四畳半の広さの部屋を見学することができます。
小さな炉もあるお部屋で、かつての暮らしを感じられる貴重なスポットです。見学に際しての入場料は不要です。
【12】光原社
宮沢賢治の生前唯一の童話集『注文の多い料理店』を発刊した出版社です。現在は出版という業態からは離れていますが、敷地内には民芸品店やカフェ(可否館)があります。道路を挟んだ向かい側には土産屋(モーリオ)もオープンしています。
筆者はカフェ(可否館)で飲み物を頂きました。かつてお台所として使われていたという建物で、趣が感じられます(写真撮影不可)。窓からは中庭の紅葉がよく見えました。
この記事を書いたトラベルライターから一言
地元の方にお話しを聞いたところ、盛岡では「とても美味しい」ことを伝えるときに、「くるみの味がする」と表現することがあるそうです。盛岡を散策していると、くるみを使った食品が多数見受けられて気になっていたところでした。くるみはとても愛されているのですね。なかでも【12】でご紹介した光原社が販売している「くるみクッキー」は絶品で、一生に一度は食べたいおすすめのお菓子です。(Sosyu Kikuchi)
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