大分県へ引っ越しや転勤、移住を考えている人は必見! 「日本一のおんせん県」である大分県の魅力や基本情報、おすすめの市町村などを紹介します。移住支援、就業支援情報のまとめも。各市町村が持つそれぞれの特徴も魅力的です。大分県に興味を持っている方、移住しようと考えている方は参考にしてください。

大分県ってどんなところ?

人口 1,136,000 (推計人口、2019年6月1日)

大分県(おおいたけん)は九州地方東部にあります。人口は約110万人。県庁所在地は大分市です。温泉の源泉、湧出量ともに日本一で、別府温泉、由布院温泉などは全国的に知名度が高い温泉地です。温泉をPRするユニークなYouTube動画が話題になりました。カボス、豊後牛、干しシイタケ、竹細工などが特産です。

大分県の特徴や歴史

かつては豊後、豊前と呼ばれ、戦国大名でキリシタン大名とも呼ばれる大友宗麟が治めました。宗麟は九州の大半を支配し、清(中国)やポルトガルなどと交易を盛んに行いました。キリスト教を積極的に保護し信者は3万人以上にもなりました。宗麟自身も晩年に洗礼を受けて入信しています。江戸時代には中津、杵築、日出、府内(大分)、臼杵、佐伯、岡(竹田)、森(玖珠)の藩に分かれ、日田には九州の幕府領を管轄する代官所が置かれました。各地には特色ある文化が生まれ、各藩の城下町には現在も武家屋敷などが残る地域もあります。

高速道路や新幹線、空港へのアクセスの良さ

飛行機を利用する場合、大分空港へは東京(羽田空港)から約1時間30分。大阪(伊丹空港)からは約55分です。大分空港から別府、大分、湯布院、豊後高田、中津など各エリアへはバス便があります。鉄道利用の場合、福岡の博多駅から大分駅へは特急ソニックで約2時間です。時間に余裕があり自家用車を利用したい方は、フェリーが便利です。神戸から大分、大阪から別府へフェリーさんふらわあ号が就航しています。大分県内の鉄道はJR九州のみで、日豊本線、久大本線、豊肥本線、日田彦山線が走っています。私鉄はありません。東九州自動車道、大分自動車道が通り、県内県外へのバス、自家用車利用も多いです。

その他の情報

そのほか具体的に大分移住を考えるときに参考になりそうな情報をまとめました。

地域の気候

全体的に気候は温暖ですが内陸部の冬は雪が降る日もあります。中津市、宇佐市、豊後高田市、国東市、姫島村(大分県北部)は冬は関門海峡からの季節風の影響を受け曇りの日が多くなります。冬に晴れの日が多いのは杵築市、日出町、別府市、大分市、由布市、臼杵市、津久見市周辺です。北西部にある山地の影響で他のエリアより晴れやすくなります。 西部の日田市、玖珠町、九重町、竹田市は内陸部に位置するため、夏季は雷雨が多く秋から初冬にかけては盆地で霧が発生します。そのため幻想的な風景が見られるチャンスも多いエリアです。南部の豊後大野市、佐伯市は大分県内では最も温暖で雨が多い土地ですが、冬は晴天が多くなります。

地形と自然環境

大分県内の7割は森林です。内陸部は草原や盆地、渓谷など変化に富み、別府湾を境に北部沿岸には遠浅な砂浜があり、南部はリアス式海岸が続いています。西部には九州の屋根といわれる九重(くじゅう)連山、南部には祖母山(そぼさん)、傾山(かたむきやま)がそびえています。九重連山の中岳(なかだけ)は九州の最高峰標高1791mです。平野部は少なく、中津平野、大分平野、佐伯平野など限られた地域に広がります。

海岸部は北部から西部で瀬戸内海に面し、豊後水道(ぶんごすいどう)を挟んで海の向こうは四国です。南部の日豊(にっぽう)海岸は宮崎県に続くリアス式海岸が発達しており、日豊海岸国定公園に指定されています。日豊海岸では春から初夏にかけて、大粒で濃厚な岩ガキを味わえます。

訪れたい観光地

別府、湯布院など温泉地や山々をながめる気持ちよいドライブビューが楽しめるやまなみハイウェイなど、見どころがいっぱいです。

温泉

大分県の源泉数は5088個で全国第1位、全国の約18.2%を占めています。年間延宿泊利用人員数は約575万人。温泉の大多数は火山性温泉です。別府島原地溝と呼ばれる大地の裂け目に沿って誕生した新しい火山の周辺に集中しています。

北東部の鶴見岳と由布岳の周辺には別府温泉、湯布院温泉など、南西部の九重火山群の周辺には筋湯温泉、川底温泉、宝泉寺温泉、赤川温泉などがあります。それぞれの泉質や情緒ある風景が楽しめます。入浴できる温泉のほかにも、見て楽しむ別府地獄めぐりには観光客が多く訪れます。

耶馬渓

中津市の山国川の上、中流域、支流域を中心とした渓谷。日本三大奇勝、日本新三景に選定され、耶馬日田英彦山国定公園に含まれています。禅海和尚がノミ一本で掘り抜いたトンネル、青の洞門や浸食を受けた岩壁、渓谷美、滝など数々の絶景が点在しており、総称して耶馬渓六十六景と呼ばれています。

高崎山自然動物園

大分市と別府市の中間地点に位置する標高628mの高崎山には、野生のニホンザルが生息しており間近で観察することができます。餌付けの時間になるとサルが寄せ場へ集まってきます。スタッフの解説で高崎山のサルたちの生活を楽しく見学することができます。秋は紅葉のスポットとしても有名です。

宇佐神宮

宇佐神宮は全国4万余社の八幡社の総本宮。725年、応神天皇の御神霊、八幡大神を祭る本殿の一之御殿が創建されたことが始まりと伝わっています。国東半島に広がる神仏習合の山岳信仰とも深い関わりを持っています。国宝に指定されている八幡造の3棟の本殿のほか、神橋、呉橋(くれはし)、能楽殿、宝物殿など、歴史的文化的に貴重な建築物が立ち並びます。春には約500本のソメイヨシノ、夏にはハスの花が咲き誇り、四季折々の風情を楽しむことができます。

臼杵磨崖仏

臼杵磨崖仏(うすきまがいぶつ)は臼杵市にある磨崖仏で、一般には臼杵石仏(うすきせきぶつ)の名で知られています。日本を代表する石仏群で平成7年には磨崖仏では全国初、彫刻としても九州で初めて国宝に指定されました。悠久の時を見つめる表情豊かな御仏の姿は心にやすらぎをあたえてくれます。6月〜7月にかけては石仏公園でハスの花が楽しめます。 ・地域の気候(常夏や冬が厳しい、夏が涼しいなど) ・自治体周辺の自然環境の良さ、海や山が近いなど ・子育て環境の良さ ・家賃など生活コストのお得さ(あれば)

大分県の移住支援・就業支援制度

大分県に移住したい!どこの市町村がおすすめ?移住や就業支援の制度などを調査!
(画像=『移住支援.com』より引用)

大分県の移住者への移住支援制度を紹介します。支援制度には申請期限や〆切、今年度の運用の有り無しなど条件があります。利用する際には大分県、各市町村のホームページ、相談窓口で確認してください。

お試し移住

お試し移住とは移住を検討している人が、住み心地や土地の魅力を体感するために行う短期滞在のことです。大分県外の移住希望者がお試し移住の滞在施設として市町村が指定する宿泊施設を利用した場合、滞在費用の一部が補助してもらえます。市町村によって補助額や補助要件が異なります。利用前に各市町村の窓口に問い合わせてください。例えば、日田市は指定宿泊施設で一人あたり一泊7000円3泊まで。竹田市は費用の半額(一泊上限3000円)二泊まで市内全施設が対象です。

オンライン移住相談

インターネットを活用したオンライン移住相談窓口を開設しています。夜間でも応対可能なので仕事後に帰宅してから相談できます。Zoomを使用するので担当者と直接、移住に関する相談ができます。事前にホームページから相談予約をすると大分県の担当者から打ち合わせの連絡が入ります。また、大分県とは別に日田市、由布市、豊後高田市、宇佐市、佐伯市、臼杵市、豊後大野市、竹田市ではオンライン移住相談窓口を開設しています。移住を希望している各自治体に相談してください。対応市町村は随時追加される予定です。

移住支援金

大分県では県外からの移住、定住の促進のために最大100万円の移住支援金を支給しています。移住支援金の対象となるためは、大分県ふるさと求人マッチングサイトに求人を掲載している会社に就業することが要件となります。このサイトには大分県で採用を行う中小企業などの求人情報が掲載され、求職者と企業のマッチングを様々な形で支援しています。もし希望の求人が掲載されていない場合でも、希望する条件を登録すると新着求人やおすすめ企業を紹介してもらえます。移住支援金の支給要件や申請手続き等は市町村によって異なるので、各窓口で確認をしてください。