子どもの写真撮影におすすめの構図
ここからは、実際に撮影を進めていく上で大切なポイントをご紹介します。まずは、子どもの写真撮影におすすめの「構図」です。あまり厳密に考えず、まずは少しだけ意識して撮ってみましょう。だんだん慣れて、きれいな構図で撮れるようになっていきますよ。
日の丸構図
一番簡単、だけど奥が深いのが日の丸構図です。文字通り、被写体を中心に捉える構図です。ダイナミックな写真になりやすく、特に広角レンズとの相性が良いのでぜひ試してみてください。
ポイントとして、子どもの写真撮影の場合、顔などのアップの写真の時に使うことをおすすめします。表情が際立って、すてきな写真が撮れますよ。全身写真だと、単調な写真になってしまう場合があるので注意しましょう。
放射線構図
放射線構図とは、どこか一点から放射線状に線が伸びている構図です。例えば、被写体の奥に道が続いている様子をイメージしてみてください。奥行きを使って遠近感が表現できるので、一眼レフの特徴を生かした写真が撮れます。
放射線構図を使って子どもの写真を撮る時のポイントは、被写体の視線です。例えば、放射線の広がる先に視線を向けてもらえば、未来に向かう疾走感を演出できますよ。
三分割構図
三分割構図とは、画角の縦横をそれぞれ三分割するように線を引いた構図です。線が重なる4点を目安に被写体を持ってきます。写真撮影の際に最も良く使う構図です。中心より少し横に、被写体をずらすイメージで撮影しましょう。子どもの写真撮影では、特に全身の撮影時におすすめの構図です。
三分割構図も被写体の視線が大切です。例えば、人物を右側に置く場合、左のスペースに視線を向けてもらうと未来を向いた明るいイメージになります。また、あえて反対側に視線を向けると、過去に思いをはせるような物憂げなイメージになります。
子どもの写真撮影におすすめのライティング
子どもの表情を生かした写真を撮るには、適切な光を取り入れることが大切です。撮りたい写真のイメージや、子どもの表情に合わせてライティングの使い分けをしましょう。
自然光の使い方
パワーあふれる子どもの写真撮影に最適なライティングは、太陽の光です。他のどんな光よりも明るい太陽の光は、曇りの日でもきれいな写真を撮るための手助けをしてくれます。
まずは、被写体に対して斜め45度の光を当てて撮影してみましょう。適度な陰影がメリハリをつけてくれます。次に、逆光に挑戦してみましょう。顔の表情が見えるように明るさを調整すれば、ふんわりした優しいイメージの写真に。また、光が飛ばない程度に明るさを抑えて調整すれば、人物がシルエットで描き出される面白い写真になります。
屋内の撮影
屋内の撮影は、時間帯や環境に合わせる必要があります。例えば、昼間で窓が多い場所であれば、屋内であっても自然光を利用すると良いでしょう。被写体の横に窓がくるような位置で撮影すれば、フォトスタジオを利用した撮影顔負けのきれいなライティングができますよ。
また、自然光が使えない場合も、できるだけ明るい場所を探します。できれば上からの光ではなく、横からの光が当たる場所が良いでしょう。
カメラの基礎を知れば、子ども写真の悩みは一気に減る!
子どもの写真撮影の悩みを解決するには、カメラの基礎を知ることが大切です。写真撮影は、一瞬一瞬が大切な思い出として残ります。子どもとともに楽しい時間を過ごしつつ、できる限り良い写真を撮ってあげたいですよね。今回は、さまざまな基礎をご紹介しましたが、最後に「なぜ基礎が大切なのか」をお伝えしたいと思います。
カメラは難しくない!とはいえ簡単でもない
カメラは、誰でも簡単に使えるものです。電源を入れてシャッターを切れば写真は撮れるし、少し失敗しても加工だってできます。ただ、知っている人にしかできない小ワザがあるのも事実なんです。後々、知識が増えてきたときに「あの頃、この方法を知っていたらな・・・」と思う事も多いのが、カメラの特徴ではないでしょうか。
基礎を知っていれば、できることがこんなに増える!
そんな「ちょっとした後悔」みたいなものをぐんと減らしてくれるのが、今回ご紹介した基礎知識です。基礎を知っていれば、自信をもって「自分なりの工夫」ができるようになるからです。
子どもの写真撮影でも、撮影者のちょっとした工夫をエッセンスとして入れてみてほしいな、と思います。子どもの成長の記録としてはもちろんですが、きっとお子さま本人にとっても大切な一枚が仕上がることでしょう。
そしていつか、一緒に写真を見かえす時に「あの撮影、楽しかったよね!」と笑いあえたら最高ですよね!そんな“いつか”を楽しみにしつつ、素敵なカメラライフをお過ごしくださいね。
提供・トランカ
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