ユダヤ教の聖書「タナハ」にも登場するイスラエルの伝説の7つの食材。それぞれの食材について説明するとともに、現在のイスラエルでどのように食べれられているかも紹介します。
イスラエルの伝説の7食材
イスラエルの伝説の7食材とは、英語で「Seven Species」と呼ばれている7種類の農産物のことです。「小麦(Wheat)」「オオムギ(Barley)」「ブドウ(Grape)」「イチジク(Fig)」「ザクロ(Pomegranates)」「オリーブ(Olive)」「ヤシの実(Date)」の7つで、2種類の穀物と5種類の果実が含まれており、どれも現在のイスラエルでよく食べられています。
カナン、約束の地、パレスチナなどとしても認知されるイスラエルの土地(Land of Israel)の特別な食材としてユダヤ教の聖書「タナハ」に記載されていることから、重要な食材として考えられています。ちなみに、イスラエルでは1958年に伝説の7食材をモチーフにした記念切手が発行されています。
※日本語では「Seven Species」に対する特定の明確な名称がないようなので、この記事ではあえて「イスラエルの伝説の7食材」と呼んでいます。
現代のイスラエル料理 にも欠かせない伝説の7食材
イスラエルの伝説の7食材は現在のイスラエルでも本当によく食べられているのですが、 現代のイスラエル料理については以下の関連記事で詳しく説明しています。興味のある方は併せて読んでいただくと、イスラエルの料理や食材の理解がより深まると思います。
イスラエルの伝説の7食材と食べ方
それでは、イスラエルの伝説の7つの食材を説明するとともに、それらの食材がイスラエルでどのようにして食べられているかを紹介してきます。
イスラエルの伝説の食材その1. 小麦(Wheat)
小麦は世界で最も生産量が多い穀物の一つとも言われ、 もはや説明の必要がないほど認知された食材です。 イスラエルでは様々な種類のパンがよく食べられるので、小麦は日常の食生活に欠かせない食材といえます。
イスラエルでは、ファストフードのサンドイッチにもピタパン、 おつまみのお供にもピタパンというように、小麦を使ったピタパンが本当によく食されています。イスラエルのレストランではたいてい写真ようにピタパンが提供されます。
イスラエルの伝説の食材その2. 大麦(Barley)
大麦は世界最古の作物の一つであり、小麦が生産しにくい地域でも栽培がしやすい穀物と言われています。イスラエルのレストランのメニューには「Barley」と英語で記載されています。
食べ方としては、写真のようにイスラエルのサラダの具材として大麦がふりかけられている、あるいは混ぜられていることが多いです。
余談ですが、大麦も小麦もグルテンを含むので、グルテンフリーの食生活を実践している人はイスラエルでの食事の注文の際に気をつける必要があります。
イスラエルの伝説の食材その3. ブドウ(Grape)
イスラエルはワインの生産に力を入れており、ワイナリーは観光客にも人気です。イスラエルのレストランにはイスラエルワインを置いてるお店も数多くあります。
写真のワインはイスラエル北部の有名ワイナリー「ゴランハイツワイナリー(Golan Heights Winery)」を代表するブランドの「Yarden(ヤルデン)」です。