月経血コントロールヨガとはどんなヨガ?

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

骨盤底筋を鍛えよう

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

さて、世の中で普及している「月経血コントロールヨガ」では主に骨盤底筋群のトレーニングを学びます。

骨盤底筋とは会陰から肛門のあたりにハンモックのように広がる筋肉で膣や子宮を含め内臓を支えている筋肉です。

骨盤底筋は筋肉ですから、使わないと老化してしまうだけでなく、女性は特に出産によって大きなダメージを受ける筋肉です。

産後の女性は骨盤底筋のトレーニングを継続しなければ、将来的に尿もれや子宮脱などのリスクが高くなるとされていますし、フランスではこの産後の骨盤底筋トレーニングが保険適用で学べるそうです。

日本でも出産経験の有無に関わらず40代くらいから多くの女性が尿もれに悩むとされますが、骨盤底筋のトレーニングは泌尿器科でも必ず指導される運動で、毎日5分程度を1ヶ月続けることで尿もれが改善するというエビデンスもあります。

具体的には呼吸に合わせて、息を吐くときに会陰のあたりをお腹の方向に引き上げる。息を吸う時に緩める。これを繰り返します。

これはヨガの「バンダ呼吸」とほとんど同じなので、ヨガを練習している女性は自然と骨盤底筋が鍛えられている可能性が高いといえるでしょう。

他にも排尿時に尿を途中で止めるような動きも、骨盤底筋トレーニングのベーシックな方法です。

骨盤底筋のトレーニングにプラスしてほしい「排泄のタイミングの意識」

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

骨盤底筋のトレーニングにプラスして欲しいのが「排泄のタイミングの意識」です。

まず、月経期間中は必ず1時間半以内に1回トイレに行くようにしてみましょう。

生理がはじまったら、その後は1時間〜1時間半くらいのタイミングで、膣のあたりを意識するようにします。

すると、大体それくらいの時間で、経血が溜まっている感じがわかるようになってくるはずです。

何も感じなくても1時間半以内にトイレに行ってちょっと腹圧をかけると、経血がどっと出てくるはずです。

経血を出し切ったらまた1時間半くらいでトイレに行く。

これを繰り返すだけでもナプキンはほとんど汚れないでしょう。

これに慣れてくると経血が溜められる、コントロールできる、ナプキンがそこまで汚れない、の意味がわかるはずです。

近くにトイレがなく1時間半過ぎてしまった時などは、膣のあたりが重く感じられるようにもなるでしょう。

月経血コントロールヨガのメリット

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

月経血コントロールができるようになると、もちろん個人差はありますが生理期間が短くなる、PMSや生理痛が軽くなる、ナプキンの使用量が減る、においの問題が気にならなくなる、お風呂での粗相が起こりにくくなる、など、多くのメリットが得られます。

ナプキンが汚れにくくなるので、布ナプキンに変更する人も多くいます。

私個人は、生理期間が非常に短くなり、初日をピークに3日目はナプキンではなくパンティーライナーで対応できるほどです。

また、生理期間が30日のうちのたった2〜3日のことなので、それほど煩わしいものでもないですし、月に1回のデトックス期間としてポジティブに捉えられるようになりました。

ヨガで月経への考え方を変えよう

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

すでにヨガをしている人は、骨盤底筋への意識が高いですから、容易に月経血コントロールを習得できるはずです。

すると生理がそこまで大変とか煩わしいものではなくなります。

月経を「月に1回の大掃除」とか「体調のバロメーター」として捉えられるようになると、なんだか自分の体が愛おしく思えるはずです。

まずは「生理を意識する」ことからはじめてみてください。

提供・yoganess



【こちらの記事も読まれています】
ヨガをはじめる時、最初に行う「アパジャバ(呼吸の観察)」とは何か?
疲れを感じている人に…肝臓に良いヨガポーズとは?おすすめポーズ3選
ヨガを20年以上続けて感じる恩恵ベスト5|長く続けるメリットとは
スキンケア、あなたに合ったお肌に良い食事とは?診断付きで詳しく解説
タオルだけでできるおすすめストレッチ8選