ドラマ『スノードロップ(原題:雪降花)』で主演を務めるチョン・ヘインとBLACKPINK(ブラックピンク)ジスのインタビューが、ファッション雑誌『Harper’s BAZAAR Korea』で公開された。その中にある、チョン・ヘインの回答にネチズンから批判の声が挙がっているのだが‥。 (記事・写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
“ドラマ放映の中断要請”という騒動に巻き込まれている、JTBC土日ドラマ『スノードロップ(原題:雪降花)』。出演しているチョン・ヘインの発言にまで、批判が及んでいる。
ファッション雑誌『Harper’s BAZAAR(ハーパーズ バザー) Korea』は11月23日、でチョン・ヘインとBLACKPINK(ブラックピンク)ジスのインタビューを公開。
この日、インタビュアーはチョン・ヘインに「『スノードロップ』は1987年が舞台の作品ですが、時代的背景について事前に研究したり、勉強した部分はありますか?」と質問した。
これに対して「僕は1988年生まれなので、その前年に当たる1987年は、直接体験できていない時代なんです。でもその回答は、全て台本の中にあると思っています。台本をよく読めば、頭の中で絵が思い浮かんでくるんです」と答え、目を引いた。
これを読んだ一部のネチズン(ネットユーザー)は「(チョン・ヘインが)おかしなことを言っている」「台本が韓国の歴史の教科書だとでも言いたいの?」「勉強しなかったということを、遠回しに言ってるだけでは?」「的外れな回答」と、批判的な反応を見せた。
しかし、だ。チョン・ヘインはあくまでも”俳優”として、その意見を述べたまでである。彼の本業は、演じることであり、その演じるべき人物をどう生かすかを決めるのは演出家だ。
“演じる”という手法は、役作り含め、俳優によって違う。
自身の気持ちが、役に共感できなければ演じられないという者もいれば、あくまでも演出家の望む人物を演じるだけというタイプもいる。演じる役の、生きる世界(時代)を徹底的に調べる者もいれば、彼のように台本に身を委ねる者もいる‥そこに、正解も不正解もない。
チョン・ヘインが『スノードロップ』で何を大事にするのか、演じる上で何を信念としているのか。
その答えが「台本にある」と言っているのだから、的外れな回答でも何でもない。
もちろん、作品の扱う題材が韓国にとってセンシティブであることは理解している。しかし、JTBC側はこれまでに浮上した批判的な意見を受け、2度にわたり「焦点として見てほしいのはそこではない」と、説明文を作成。「時代に翻弄され、自由な恋愛すら許されなかった2人の物語を見てほしい」と‥。
ドラマ『スノードロップ』は、制作段階から「民主化運動を卑下している」「安全企画部を美化している」などの疑惑が浮上し、非難が殺到。事前制作の過程では、制作中止を求める国民請願が登場し、20万人以上の同意を集めている。