ターゲットを1人に絞る
ある程度成果を上げていたとしても、それが一時的なものでは先行きが不安です。例えば、コンスタントに月10万円を売り上げていくためには、どうしたらよいのでしょうか。
お客様が「あっ!これ、私へのメッセージだ!」とわかるくらいのリアルさとピンポイントの発信が大切です。(144ページより引用)
そこで、著者はターゲットを1人に絞ることを勧めています。伝えたいことをどういう手段で、どんな人に伝えるか。自身の経験をもとにターゲットを絞り、自分にしか伝えられないことをビジネスに反映していくことが大事だと言います。
今まで自分はどんな問題をどう解決してきたのか。顧客の悩みにリアルに共感できるからこそ、商品への思いの質が高まって鋭い情報発信が可能になり、自ずとファンができる。それは、自然と顧客に愛されるということにつながるでしょう。
口コミにつながる感動を提供しよう
本著によると、“顧客に愛される”とは、顧客から「あなたの商品を紹介してもいいですか」と言われることであると定義づけています。言い換えれば、顧客から愛されることで口コミが起きるということです。
例えば、ネットで何かを購入しようとするとき、口コミを読むことがあります。実際に、購入を決める際に口コミを参考にする人は、全体の6割を占めていると著者は言います。
身近な人や実際の利用者の情報は、信用度が高いもの。そして、人は期待を超えた体験や感動を得ると、誰かにシェアしたくなるものなのだとか。ターゲットを明確にして、期待以上の感動を届けることで、自然と顧客にコマーシャルしてもらえるようなサービス作りを念頭に置いていきたいものです。
周囲を巻き込むコツはビジョンを語り動くこと
ビジョンとは「大きな家」であると著者は言います。過去のつらい思いや経験といった課題を乗り越え、その先に待っている世界を描くことは、顧客に対して大きな巻き込み力を発揮するようです。
ビジョンにはこのように、売り込まなくても人を集め巻き込む大きな力があります。なぜならば、ビジョンは発する人自身の苦悩や傷、課題から生まれていることが多く、共感性が高いからです。(189~190ページより引用)
自分の言葉が周りに認知されることで、雨を避ける小さな傘は屋根に変わり、やがて家になる。多くの人が雨宿りできるサイズに変化していくものです。
しかし、気をつけないと、ただ夢を語るだけの人になってしまうこともあり得ます。
ビジョンを実現する人になるための方法は、じつは簡単。それは、自身のとった行動や選択の動機が「ビジョンを実現するため」であると、周囲に言い続けることなのだとか。
いつかそうなりたいと語っているだけではただの夢追い人ですが、そのために動いている人はリーダーであると言えます。誰かの幸せのために、大きな家を一生懸命建てている人を手伝いたくなるのは人情と言えるでしょう。
思ったように稼げないという悩みは、じつはちょっとした軌道修正で顧客のニーズとマッチしてゆくのかもしれません。好きなことで稼ぎ、周りが喜んでくれる道を見つけていきたいものです。
タイトル:『好きなことで無理なく毎月10万円稼ぐ方法』
編著者:ピンクプロジェクト
発行:かんき出版
定価:1400円(税抜)
文・ナカセコ エミコ((株)FILAGE(フィラージュ)代表)/DAILY ANDS
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