日本酒専用冷蔵庫を選ぶポイントは?
冷蔵庫内が一定の温度にできることが大前提。余裕のある収納スペースを
日本酒を覚え始めると、色んな種類を飲みたくなって、ついつい本数が増えてしまいます。そんな時に気をつけたいのが、庫内の広さです。あまりにもたくさん詰め込み過ぎてしまうと、充分に冷却できなくなり、せっかくの味が変わってしまう原因にもなります。
最後まで美味しく飲むためにも、余裕を持って保管するようにしましょう。同様に、セラーの中にお酒以外のもの、例えばおつまみを一緒に入れるなど、場所を取ったり、匂いを発するようなものを入れることもやめましょう。
理想は、家庭用冷蔵庫やセラーで規定されている本数よりも、少なめに収納することです。こうすることで、充分に冷やすことができますし、ごちゃごちゃして奥の日本酒のラベルが見えない、などといったこともなくなります。
日本酒の保存方法は低温管理で!凍る手前のマイナス5度程度がベスト
常温で飲む方が美味しいという方もいるかもしれませんが、一般的には凍る手前の温度が美味しく飲める温度とされています。だいたいマイナス5度前後だそうです。家庭用のセラーで冷やす場合は、設定できる温度が一番低くで1度というものが多いので、どうしてもマイナスの温度で飲みたい場合は工夫する必要があります。
例えば、保冷ジェルなど温度を冷やすものを庫内に設置するなど、庫内の温度が低くなるようにしてみましょう。ペルチェ方式のセラーなどは、冬は庫内がマイナスになることもあるようです。日本酒に強いメーカーの専用セラーですと、マイナス温度管理ができるものもありますが、多くは業務用です。
敢えて凍らせて飲む「凍結酒」を楽しむなら、家庭用小型冷凍庫を選ぶことも
ここ数年は「凍結酒」専用の日本酒も増えてきました。日本酒が凍るマイナス10度前後まで冷やして、シャリシャリのかき氷のような状態の楽しむもので、和食レストランなどでも提供するお店が増えています。マイナスまで温度が下がる冷凍庫のある冷蔵庫があれば、家庭でも楽しむことができます。
特に専用の日本酒などを購入しなくても、凍結酒を楽しむことは可能です。ただ、一度凍結させたものは、常温に戻すと味が変わっている可能性もありますので、凍結させたものは凍結酒として最後まで飲みきってしまいましょう。
凍結酒は、冷凍庫などで保管しますが、蓋が開いていないものは破裂することがあります。中身を少し移し替えて奥など、中身が膨張しても問題ない状態にしてから冷凍庫に保管しましょう。
日本酒を保管する時の注意点|常温保存する時は?
常温で保管ができる日本酒は火を入れたものだけ。生酒は未開封でも冷蔵庫へ
セラーを購入する前などは、常温で日本酒を保管している方も多いでしょう。開けていないし、大丈夫だろうと思ってなんとなく常温で保存してしまっている方もいるかもしれませんが、常温で管理できるのは、加熱殺菌している日本酒だけです。
日本酒には、「火入れ」と呼ばれる、いわゆる加熱殺菌をしている種類と、火を入れていない「生酒」の2種類に大きく分けることができます。火を入れた日本酒は、それ以上お酒が劣化しないので、未開栓の状態であれば常温で2〜3年程度は保管できるものもあります。
生酒の場合は、未開栓でも冷蔵庫に入れる必要があります。常温のままだと、瓶の中で発酵が進んでしまい、味が劣化したり、最悪の場合は酸っぱくなって飲めなくなってしまいます。生酒は未開栓で冷蔵庫で冷やしていたとしても、購入してから半年以内を目処に飲みきってしまうのが良いでしょう。
低温、低湿、冷暗所の3条件が揃わないと、日本酒の味が変わってしまう
日本酒、特に生酒の場合は温度管理を充分に行うことが大事です。低い温度、低い湿度、暗い場所で管理する必要があり、どれが欠けても味が劣化する原因になります。そのため、セラーでもなるべく低い温度が設定できるか、湿度対策ができているかどうかが購入のポイントとなります。
保管する本数が少なければ家庭用冷蔵庫で代用することも可能ですが、日本酒好きであれば、低価格帯のセラーで構わないので、日本酒専用にする冷蔵庫を購入することをおすすめします。他の食品などと一緒に入れると匂いが移りますし、頻繁に開け閉めすることで味の劣化に繋がります。
常温保存をする場合でも、低温、低湿、冷暗所の3点が確実に揃う場所で保存しましょう。火を入れた日本酒は比較的管理しやすいですが、美味しい日本酒を飲むために、条件を揃えることを惜しまないようにしましょう。
シャープが開発したボトルクーラー「TEKION」で日本酒を冷やす!
日本酒好きな人たちで集まるパーティなどで活躍しそうなのが、シャープが開発した「TEKION」です。一見、ただの布のように見えますが、保冷ユニットが内蔵されており、日本酒の飲みごろの適温である氷点下を2時間保つことができます。
氷点下の温度を保つことができるとあって、パーティ需要はかなりありそうです。外側のカバーが数種類あるので、色違いを揃えて並べて置いても見栄えが良いです。何より、日本酒を美味しく飲むために開発されたというところが一番のおすすめポイントです。
「TEKION」は、シャープ内のベンチャープロジェクトとして立ち上がり、クラウドファンディングで開発したという話題性もあり、発表当時はニュースになりました。一時期は店舗を構えて販売していたようですが、現在はオンラインショップを通じて手に入れることができます。
日本酒の味にこだわるなら本格派セラーを、初心者は家庭用小型冷蔵庫でも!
日本酒を美味しく飲むために必要な設備ということで、日本酒専用のセラー、冷蔵庫を用意するのは必要不可欠です。飲みごろの温度でいつでも飲める、というのは、日本酒好きであれば誰でも憧れる環境です。
家庭用のセラーであれば、1万円前後でその環境を整えることができます。初めて購入するセラーであれば、収納本数が10本以内のもので充分です。そこから、徐々に本数を増やしていったり、保存方法にこだわっていくと良いでしょう。自分のお気に入りのセラーを見つけて、充実した日本酒ライフを満喫しましょう。
提供・BELCY
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