宮城県と山形県にまたがり、蔵王連峰の山形側、標高900mに位置する蔵王温泉郷。周辺は、新緑や紅葉、お釜に樹氷鑑賞など、年間を通して見どころの多い観光地です。それに加えて、美肌や健康に良いとされる強酸性の温泉も人気なので、季節を問わず多くの観光客が訪れています。街には温泉と山水が交じり合い、湯気を立てながら流れる酢川があり、硫黄の香りに包まれています。そんなレトロな蔵王温泉郷での、共同浴場湯めぐり&お散歩スポット&食べ歩きグルメをご紹介します。
【1】蔵王温泉共同浴場 上湯
旧名は大湯と呼ばれていました。蔵王温泉の中心部に位置し、酢川神社の参道入口にあります。3か所ある共同浴場の中で、浴槽が最も大きいとされています。泉温は49.7度と、かなりの高温です。
【2】蔵王温泉共同浴場 川原湯
湯の香通り奥の、細い路地にひっそりと建つ共同浴場です。温泉を浴槽に引く一般的なスタイルではなく、温泉が湧く岩の裂け目に、スノコ状の浴槽がある足元湧出泉で、同じ強酸性でも、上湯や下湯とは違った源泉を楽しめます。
【3】蔵王温泉共同浴場 下湯
高湯通りの中心部に位置し、周辺は石畳やベンチなども整備されています。バスターミナルから歩いて3分ほどの場所なので、立ち寄り湯にも便利です。また建物に隣接して、無料の手湯や足湯もあるので、気軽に蔵王温泉を楽しめます。
【4】上湯裏ポケットパーク
上湯の建物裏には、水車があります。これは、蔵王名物の「稲花餅(いがもち)」の原料である、米を挽くために使っていた水車を復元したものだそうです。
【5】どんどんびき・見返り滝
温泉街を流れる川は、温泉が混ざり酸性を帯びているため、酢川とも呼ばれています。また、轟音をたてて流れることから、どんどんびきと言う別名もあります。この川が小さな滝になっている場所は、温泉街の玄関口で、湯治客が帰り際に振り返る場所ということから見返り滝とも呼ばれています。
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