ママとパパは赤ちゃんとスキンシップするべきか否か。
赤ちゃんとのスキンシップは科学的にも赤ちゃんの成長にもいいと言われています。
今回は赤ちゃんとのスキンシップが必要な理由と方法を説明します。
赤ちゃんとのスキンシップの効果とは
子どもの愛着の形成には、スキンシップが大事ということが研究の結果明らかになっています。
人間だけでなくサルでも、人形を与えるとずっと離さずに抱きしめているそうです。
赤ちゃんのスキンシップがどのような効果をもたらすか解説します。
感覚を発達させる
赤ちゃんはまだ五感が発達しておらず、視界もぼやけていて、触覚も鈍いです。
ママ、パパが手で触ってあげると、赤ちゃんは触られているという実感が生まれ、「気持ちいい」という感覚を研ぎ澄ますことができます。
愛されていることを実感させる
赤ちゃんは世界に対してまだ戸惑っていて、不安を感じています。
優しく触ってあげるだけで、赤ちゃんはお父さんお母さんの存在を強く感じて安心することができます。
もちろんただ触ってあげるよりも、赤ちゃんと目を合わせて、笑顔で触るとより安心感と、何よりも「愛されている」と実感させることができます。
優しく名前を読んであげたり、歌を歌ってあげるのも効果的です。
そうやって、視覚、聴覚、嗅覚、触覚に対して複合的に作用するようにスキンシップしてあげると、赤ちゃんも親御さんも幸せな時間を過ごせるでしょう。
幸せホルモンが出る?
オキシトシンというホルモンをご存じでしょうか?
このホルモンは「幸せホルモン」などとも呼ばれ、分泌されると非常に幸福感が増します。
脳の中枢に働きかけて、相手に対する信頼感、愛情、友情を感じさせる作用があるというのです。
それ以外にも、身体機能を高めたり、記憶力をアップさせたりといい効果だらけ。
このオキシトシンはスキンシップをすることによって多く分泌されます。
大人でも好意を持った相手と触れ合うと幸せな気分になりますよね。
赤ちゃんであればなおさらで、スキンシップによってこの幸せホルモンがどんどん分泌されるので、大人になっても愛情深く優しい人間になれる可能性が高いです。
オキシトシンはスキンシップ中、赤ちゃんだけでなく親側にも多く分泌されるので、スキンシップで親子ともども幸せになれます。
免疫力アップ
さらにスキンシップの凄い効果は、免疫力アップです。
とあるカナダの研究者がスキンシップの多い家庭と少ない家庭をピックアップして調査した結果、スキンシップの多い家の子供は免疫力と代謝力がそうでない子供よりも大きくなっていたとのこと。
スキンシップによって、病気に強い体になれるのです。
心身の成長
スキンシップは何よりも赤ちゃんの成長を助けてくれます。
身体的な部分で言うと、スキンシップを増やすと赤ちゃんの体重の増えるペースが早くなるという傾向があります。
また、先ほども述べた「愛されている」という実感や、オキシトシンの効果によって、精神的にも健やかに育ち、いじめたりいじめられたり、問題行動やすねたりかんしゃくを起こしたりすることも減ります。
ちなみに、男の子のほうが女の子より良く言えばわんぱく、悪く言えば落ち着きがない、もしくは怒りやすい、聞き分けが悪く育つことが多いと言われています。
意識してスキンシップせずとも、乳児期~幼児期に抱っこされていれば多少なりともオキシトシンが分泌されますが、実はそのオキシトシンはバソプレシンという攻撃性をつかさどるホルモンによって効果が阻害されてしまうのです。
バソプレシンは特に男性に多く分泌されます。
そのため、男の子には多めにスキンシップをしてあげる必要があります。
オキシトシンの分泌のペースや感受性の強さは大体1歳6か月までに決まると言われているので、男の子をお持ちの親御さんは意識してスキンシップをするようにしてあげてください。