運賃値上げ報道の背景にコロナによる赤字回復の遅れが

しかし、JALが運賃体系の見直しを明言した以上、2022年以降に大幅な運賃の変動があることは確実です。おそらく早期割引や繁忙期の運賃なども抜本的な見直しの対象になっているでしょう。

その背景には、JALがコロナ禍の影響で赤字状態が続き、苦しい経営を迫られていることが挙げられます。

JALによれば、2021年度通期の純損益はマイナス1,460億円になると予想。経費削減等によって前期の2,866億円より大幅に赤字が改善されていますが、2期連続1,000億円以上の赤字決算となることがほぼ確定しています。

2022年に運賃体系の抜本的な見直しを行うと発表したのも、そのことを念頭に置いたものだと思われます。

したがって、早期割引の廃止まではいかないものの、その縮小や繁忙期料金が値上げされる可能性は十分にあると言えるでしょう。

文・
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。

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