オーストラリアを代表する食べ物は、オージービーフやラムのバーベキュー、パンに塗って食べる真っ黒な「ベジマイト」だけではありません。今回は「これぞオーストラリア人の国民食!」とも言えるミートパイをご紹介します。

ミートパイとは

日本ではパイと言えばアップルパイのような甘いものを想像しますが、オーストラリアの「ミートパイ」は、パイ生地の中にいろいろなお肉や野菜をソースで煮込んだ具が入っています。

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(画像=Booboo56 オーストラリアではひき肉は「ミンチ」とは言わずに「ミンス」と言います。、トリップノートより引用)

ランチとしてまたスナックとして、手軽に買って食べられるオーストラリアのソウルフード。日本人にとっての「コンビニのおにぎり」のような存在です。値段は5〜8ドル(400〜650円)ぐらい。

ミートパイはどこで買える?

ガソリンスタンド、競技場など人が集まる場所にある売店、週末に各地で行われるマーケット、街のコンビニで買うことができます。またスーパーの冷凍食品コーナーでもいろいろな種類のミートパイを売っています。

日本にも支店をもつ「Pie Face」、クイーンズランド州に数多くの支店がある「Beefy's」といったミートパイ専門のチェーン店もあります。

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(画像=Booboo56 Beefy'sはQLD州のお店。路面店の他、高速のサービスエリアにも出店しています。、トリップノートより引用)
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(画像=Booboo56 PieFaceは全国規模。多くがガソリンスタンド内に出店しています。、トリップノートより引用)

一番のおすすめは、街のパン屋さん(Bakary)です。ふつうミートパイはこんな風に保温用のショーケースに並べられています。

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(画像=Booboo56、トリップノートより引用)

パイが看板商品というお店も多いので、街でパン屋さんを見かけたら、ぜひ覗いてみてください。

ミートパイの種類

基本のパイ

定番は牛肉をグレービーソース(牛肉を焼いたときに出る肉汁にブイヨンなどを加えたソース)で煮込んだものです。

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(画像=Booboo56 オーストラリアではひき肉は「ミンチ」とは言わずに「ミンス」と言います。、トリップノートより引用)

店によって名前はいろいろですが、もし、Meat Pie(ミートパイ)とか Mince Pie(ミンスパイ)とあったら、写真のような牛のひき肉を煮込んだものが入っています。

Steak Pie(ステーキ パイ)というのも牛肉なのですが、この名前の場合、ひき肉というより、粗切りにした牛肉が入っていることが多いです。

基本のミートパイを基本にして、具や味を変えたパイ

上の牛肉に他の具を加えたり、ソースに香辛料を入れたものもあります。

  • Chunky Steak(チャンキー ステーキ):ひき肉ではなく、角切りの牛肉が入ったもの。「Brisket(ブリスケット)」という名前の店もあります。
  • Pepper Steak(ペッパーステーキ):グレービーに粗挽きの黒胡椒をたくさん入れたもの。
  • Steak & Bacon(ステーキ&ベーコン)
  • Steak & Mushroom(ステーキ&マッシュルーム)
  • Steak & Kidney(ステーキ&キドニー):キドニーというのは腎臓のことで、牛や子羊の腎臓が入っています。オーストラリアというよりイギリスの伝統的なパイで、これが苦手なオーストラリア人もたくさんいます。