こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。  

働き方改革、ワークライフバランスの見直し、男性の育児休業取得推進と、会社員の共稼ぎ夫婦にとっては徐々に家庭と仕事を両立しやすいように環境が変わってきているのかもしれません。

「結婚して家庭に入りたい」女性は結婚できない “婚活の現実”をプロが明かす
(画像=『女子SPA!』より引用)

写真はイメージです(以下同じ)

 婚活市場にいる女性には、高学歴正社員も多いです。IBJ(日本結婚相談所連盟)が成婚者8,624名の分析をもとに発表した「成婚白書2020」によると、「成婚しやすい職業(女性編)」は、1位弁護士、2位国家公務員でした。ランキング下位の成婚しにくい職業には「定年退職」「家事手伝い」などがあります。

「家事手伝い」がお嬢様だったのは昔の話。今はただの無職

 家事手伝いがお嬢様扱いされていたのは昔の話です。今の時代、スペックが“低い”女性の婚活はどの程度厳しくなっているのか、取材することにしました。  大阪市で1999年から結婚相談所をやっているアーチ結婚相談室の木村惠さんは、次のように語ります。

「弊社で無職の女性が成婚したのはもう10年以上前です。ご実家は事業をやっていてお嬢様だったのですが、家事手伝いどころかスーパーに買い物に行ったことがない、家事もあまりやらないとおっしゃっていて、入会時に家事は練習しながらやってみる約束をして結婚のサポートを引き受けたのです。  

その無職の女性も、結婚相談所だけではなく並行して婚活パーティーでも活動されていて、婚活パーティーで出会った方とご結婚されました。初めに条件が分かる結婚相談所では、10年前でも無職は不利でしたね」

今と昔では大違い。男性が結婚相手に選ぶ女性の基準

 女性はどのぐらいのスペックから、婚活で不利になるのでしょうか。

「結婚相談所では女性が低収入だから不利とか、非正規だから不利ということはないです。女性は年収を非公開にもできますし、雇用形態は表示されません。  

男性が注目するのは専業主婦希望かどうかで、今は専業主婦希望者の人気があまりありません。結婚相談所によってはプロフィール項目に『結婚後の仕事』という項目があり、そこを『家庭に入りたい』としている人はレアです。  コロナ禍になりさらに男性は経済的に依存しそうな女性をさらに避ける傾向は出てきたと思います。家計を支え合える女性を望む男性の方が多いです」

「結婚して家庭に入りたい」女性は結婚できない “婚活の現実”をプロが明かす
(画像=『女子SPA!』より引用)

高卒女性であれば、お見合いが成立しやすいのは高卒・専門卒の男性なのだそうです。

「昔ならば大卒男性が高卒女性という組み合わせも珍しくはありませんでした。大学全入時代と言われるようになって大卒の男性は同僚も友達も親戚もみんな大卒でそれが当たり前なので、自然と同等学歴の相手を選ぶことが環境・価値観の相違がないと感じるのでしょう」

結婚相談所で男性は定職に就いていることを入会の条件にしているところが多いのですが、女性の仕事については規定がありません。私も結婚相談所でセミナー講師などを担当していますが、無職の女性は何人かお会いしました。  かつては無職でも結婚できて、ルール改定がないまま時代が変わってしまったのでしょう。