富山県の子育て環境
富山県は保育所入所率が全国トップクラスでありながら待機児童ゼロを実現しており、共働きしながら子育てしやすい環境にあると言えるでしょう。子の出生時に「とやまっ子 子育て応援券」が配布され、母乳相談や保育サービス、子連れでの公共施設入場料、子連れでのタクシー利用などに使うことができます。この取り組みは10年以上前から行われており、ニーズにあわせて対象サービスが拡充され続けています。
また共働き率の高い地域らしく、男性の家事・育児参画を促進する取り組みにも熱心です。出生時に配布される「とやまパパBOOK」には、夫婦の育児分担や育児スキルの紹介、支援制度や相談窓口の情報など、具体的なお役立ち情報が記載されています。
富山県で住むならどこがいい?
ここからは富山県で暮らすのにおすすめの市町村を紹介します。
富山市の周辺に住むなら
富山県の県庁所在地は、中央から南東部に位置する富山市です。人口は41万人を超え、政令指定都市の中で全国2位という広大な総面積を有します。一方で市街化区域は広くなく、内閣府による「SDGs未来都市」への選定を受け、コンパクトシティ化を目指しています。次世代型路面電車を含む公共交通機関が整備され、居住地近くに公共施設や文化施設がある、暮らしやすいまちづくりが進んでいます。
北に富山湾、東に立山連峰を望む雄大な景色に囲まれ、海の幸や農作物が豊富にとれます。富山市への通勤圏の上位は通勤率50%を超える舟橋村をはじめ、立山町、上市町、滑川市、射水市などです。富山経済圏は人口第2位の高岡市をも10%通勤圏に含む、広大な圏域となっています。移住支援制度としては、空き家バンク制度の他、「まちなか居住推進事業」による住宅取得費用や家賃の補助があります。
高岡市
富山県北西部にある高岡市は、県2位の人口を有します。北陸新幹線の駅が置かれ、2015年までは独自の高岡経済圏を形成していた、県西部の中心都市です。高岡城の城下町として発展し、梵鐘や仏具などの銅器製造や、水力発電を生かしたアルミ製造などで知られます。雨晴海岸は日本の渚百選に選ばれており、海越しに立山連峰を望む大パノラマは他では見られない光景です。
高岡市には空き家バンクがある他、古民家暮らしをサポートするプロジェクトや、まちなか居住を推進する取り組みが行われています。お試し暮らしには、民間団体が運営する町屋体験ゲストハウスや、重要伝統的建造物群保存地区である金屋町の移住体験施設「さまのこハウス」を利用できます。
射水市
県3位の人口をもつ射水市は、県西部に位置します。富山市、高岡市に挟まれるように立地し、両市に通勤する人のベッドタウンとして人気の町です。市内はコミュニティバスや路面電車で便利に結ばれ、商業施設も十分にあり不便はないでしょう。
富山新港にかかる新湊大橋は日本海側最大の斜張橋で、橋のたもとに係留された大型帆船「初代海王丸」とともに地域のシンボルとなっています。射水市には空き家バンクがあり、制度を利用すると住宅購入費用や改修費用の補助を受けられます。また40歳未満の新婚・子育て世帯、市外からの転入世帯への家賃補助制度があります。移住体験施設は1人1日1,000円で利用することができます。
砺波市
春には一面のチューリップで知られる砺波市。東洋経済新報社による「住みよさランキング」で富山県内1位を10年以上キープしています。平野や森林に原風景が残る一方、便利な高速道路・幹線道路沿いに大型商業施設も充実しており、田舎らしさと都市性を併せ持つと言えるでしょう。
隣接する富山市や高岡市へ通勤する人も多いですが、7割超の人が通勤時間30分未満とのデータがあり、ワークライフバランスの面でも魅力的です。転入世帯・子育て世帯には、住宅取得費用や家賃、引越し費用の補助があります。また市営住宅を活用した移住体験施設や、雪国の伝統家屋での定住体験ができます。グリーンツーリズムやコシヒカリオーナー、チューリップファン倶楽部といった、気軽な農業体験から始めるのもよいですね。
まとめ
富山湾と立山連峰などの雄大な自然のもと、歴史と文化が育まれ、さらに機能的な都市としてアップデートを重ねる富山県。富山市を中心とする大きな経済圏を構成しつつ、市町村それぞれに印象的な環境や文化が見られます。共働きと子育て環境の両立が期待できる点も、暮らしを送る上で大きな魅力ですね。
提供・移住支援.com
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