「明日は晴れますか」何気ない会話の中の問いに、隠れ言葉があるのをご存知ですか?言葉の意味、スマートな返事の仕方や、類語での返しなどに悩みますね。くどき上手と口説かれ上手になってみませんか?言葉のやりとりは恋愛のテクニックのひとつで、あなたの魅力になります。
「明日は晴れますか」の意味は?
職場などで「明日は晴れますか」の会話の意味
「明日は晴れますか」と誰かに聞かれたら、「天気予報だと大丈夫ですよ」「夕焼けが綺麗だから晴れると思います」とお天気予報の話題だと思われます。職場であれば、「(出張なんだけど)明日は晴れますか」「(イベントあるんだけど)明日は晴れますか」という、職務上の心配から来る話題かも知れません。
プライベートで「明日は晴れますか」の会話の意味
友人やサークルなどの仲間であれば、「(お花見だけど)明日は晴れますか」「(デートがあるんだけど)明日は晴れますか」など、職場でのお天気情報に関する会話とそう変わりません。好意をよせてくれる様子の異性とふたりきりの時「明日は晴れますか」と聞かれたなら、実は隠れた思いを秘めた言葉かも知れません。
「明日は晴れますか」の隠れた意味
「明日は晴れますか」の隠れた意味は、「明日は、私のあなたに寄せる思いは晴れるでしょうか」です。ストレートに愛の告白が出来ずに、(気づいて欲しい)とアピールしています。片思いの人が、その相手に「ずっと好きなんです。あなたが私の思いを受け止めてくれたら、気持ちが晴れやかになります」と告白しているのです。
「明日は晴れますか」と言われた時の返事の仕方・正解例は?
「明日は晴れますか」と言われた時の返しの仕方:①やんわりことわる
「あなたのことはそれほど…」などと、ストレートに言える相手ではないはずです。やんわりとことわるには、相手にきちんと伝わる返事をしましょう。「明日は彼とデートだから晴れるといいですね」と、こちらの情報を入れるのもいいと思います。お天気の話じゃないらしいと気づいた場合、相手を尊重しながら答えましょう。
【例】やんわりとことわる
晴れることはないんじゃないでしょうか…。
季節はずれの雨が続きそうですね。
今日は曇ってて月は見えません。
昨日の月の方が綺麗でした(今は好きな人がいます)。
「明日は晴れますか」と言われた時の返しの仕方:②喜んで受け入れる
「明日は晴れますか」と言われる時の状況は、ふたりきりです。お互いを見つめているかも知れません。ふたり並んでベンチに座っているかも知れません。相手が(今がチャンス)と定めた特別な空気を、きっとあなたも感じるはずです。相手の思いに一喜一憂しているあなたであれば、喜んで受け入れることを相手に伝えましょう。
相手の告白の雰囲気を壊さないように、返事をするのがベストです。相手も「あなたなら分かってくれる」という意味で選んだ言葉ですから、相手の気持ちに沿うように返しましょう。「死んでもいいわ(あなたに身をゆだねます)」と隠れ言葉の返事も、喜ぶはずです。「月は近くで見ると醜いのよ」と謙遜もありです。
【例】喜んで受け入れる
すっきりした日本晴れだと思います。
ずっと晴れていたじゃありませんか!
月が綺麗な夜です。明日も晴れに決まっています。
月はずっと前から綺麗でしたよ(私もずっと好きでした)
「明日は晴れますか」と言われた時の返しの仕方:③分からないふりをする
そもそも「明日は晴れますか」と聞かれて、ピンとくる方の割合は少ないと思います。せいぜい(何か意味のある言い方だなぁ)と不振に思ったり、どこか引っかかる程度の印象で終わることもあります。(もしやこれは愛の告白?)と気づいても、その気がなく、相手の性格を考えて分からないふりをするのもおすすめです。
「明日は晴れますか」の告白を選ぶ方は、(きっと気づいてくれるはず)と期待感があるはずです。(読書好きだし知っているはず)と理由も考えられますが、一番は「そういう恋愛状態に2人で落ちる予感・すでに落ちている実感」が考えられます。こちらで感情的に決めかねている場合は、「返事の先伸ばし」をするべきです。
【例】分からないふりをする
今、明日の天気予報検索してみるね。
どっか行く予定なの?晴れるといいよね。
お天気予報ってあんまり見ないから分からないなぁ。
「明日は晴れますか」の意味は相手に伝わる?
日本人の告白や返事の形
平安時代は貴族はお互いの顔を見ることなく、黒髪の豊かさが美人の象徴でした。恋愛はお互いに文を交わしあうことは、「源氏物語」を始めとして書かれていますし、百人一首も万葉集などから、恋愛の歌が多く読まれています。「月が綺麗です」と書けば「明日会いに来て」という催促でした。
現代のようにストレートに告白し、「ダメなら次!」というような効率的とも言える恋愛関係はありませんでした。しかし、その相手を思う気持ちには、違いがありません。受け入れるにしても、断るにしても、おしゃれな返事を返したいものですね。
日本人の愛の意味
「愛」という漢字はもともと仏教用語でした。一般には愛欲や愛着を意味しています。つまり、仏教でいうところの「愛」とは、異性への執着心、お金や名声への欲の意味です。いわゆる煩悩のひとつですので、実は仏教では「愛」は否定していたのです。
「愛」という言葉の概念が、現代のようになったのはキリスト教の影響です。キリスト教では、他人に対して善い行いをすることを「愛」と呼びます。つきつめると「愛=Love」は広範囲の意味を持ちます。日本人はこの宗教観から、次第に「愛」を肯定的な言葉に変えてしまったのです。
POINT
「愛」の兜の意味は?
大河ドラマにもなった「直江兼次」は戦国時代に生きた武将です。自身の兜には「愛」という一文字を掲げてたのは有名です。これは尊敬する上杉謙信が毘沙門天を信仰し、「毘」の文字を旗印にしたのをまねて、愛宕権現や愛染明王の「愛」に決めたのが由来です。
「明日は晴れますか」を使ってみたい時はどうすればいい?
沈黙が続いた瞬間「明日は晴れますか」と唐突に尋ねる
「沈黙は金なり」と言います。「沈黙は金なり、雄弁は銀なり」というドイツが語原といわれている言葉です。アメリカでは「社交的、積極的」を良しとする国民性ですが、お喋り好きなイギリスからの移民のせいと言われています。他方、多弁は信用がおけない場合も多く、沈黙することで相手と深く向き合えると考えられます。
ふと訪れた沈黙の瞬間は、相手の心を感じ取りやすい瞬間とも言えます。「明日は晴れますか」と唐突に聞かれた場合、(気まずくて天気の話か)と返すのは少数です。なぜなら、尋ねた相手は空気を読み取って、言葉を投げかけているからです。
別れの時間が来た時に「明日は晴れますか」と目を見つめて聞く
楽しいデートや、何かの都合で一緒の時間を過ごした日、「さよなら」と手を振る前に「明日は晴れますか」と尋ねてください。少なくとも(このつながりを保っていたい)というニュアンスは伝わります。「明日」という未来と、未来予測の会話がキーワードです。何かの期待があると気づくでしょう。
「目は口ほどに物を言う」とは良く耳にする言葉です。よっぽど鈍い人でない限り、自分に好意を寄せてくれることは分かります。このような場面では、「明日は晴れますか」と口にした相手の目の瞳孔はしっかりと見開かれます。その真剣な雰囲気に、(天気予報を知りたいのか)と素直な返し方は難しいはずです。