アジアを感じる、レトロな車内
駅員にチケットを見せれば、出発する列車を教えてくれます。駅にはいくつか列車が止まっていますが、線路は一本のみ。タイの国鉄は単線なので、出発する列車も一つのみです。
終点はバンコクです。時刻表を見ると、バンコクに到着するのはなんと21時10分。15時間近くかかります!目的地がバンコクなら、時間を有効に使うためには夜行列車が良いかもしれません。
車高が高いので、ステップを上がって乗車します。ステップも結構な高さがあるので、子供やお年寄りには少々乗りにくいかもしれません。
今回筆者が購入したのは、2等エアコン席です。1等席は寝台車なのですが、昼間の運行なので予約できませんでした。よく見ると、筆者が予約した席は上に収納スペースがあり、階段も設置されているので、夜行便の時にはここが2等寝台席になるのだと思います。
こちらが座席です。席は直角で、とても座り心地が悪いです。向かい側の席との距離もとても近く、普通に座ると膝がぶつかり合ってってしまいます。身内なら良いですが、他人の場合、とても気まずいのではないかと感じました。
また、タイの暑い気候を考えてエアコン席にしたのですが、エアコンが効きすぎでとても寒く、30分も座っていることができませんでした。また、窓も開けることができません。プライベート感はありますが、少し残念な席でした。
こちらは、2等エアコンなしの席です。エアコンは無いですが、窓を開けることができ、リクライニングも可能なので、時期にもよりますが、エアコンなしでも良さそうです。
そして、3等席です。こちらは、エアコンなし、指定席もなしの一番カテゴリーの低い席です。短い距離の移動をする地元の人々はこちらを利用している人が多かったです。カテゴリーは低いですが、好きな席に座ることができ、窓も開けられて解放感抜群!筆者はとても気に入り、ほとんどこの席に座っていました。
いよいよ出発進行!
列車はカタンコトン、と気持ちの良いリズムでゆっくりと進みます。
なんと列車のドアは開けっ放しです!日本の電車のスピードではとても怖くて近づけませんが、タイの列車はそれほど早くないので外の風を感じながら、旅を楽しむこともできてしまいます。
風景を楽しみながら旅できる
田園風景や、畑作業を営む人々の暮らしをのんびり眺めながら、本当にのんびりとした旅を楽しむことができます。筆者が利用したのはちょうど雨期だったので、あまり天気が良くありませんでしたが、雨に濡れたタイの緑もきれいです。
また、途中で立ち寄る小さな駅も、とても雰囲気があります。ローカルの人々の暮らしを垣間見ることができます。
途中の駅では、お弁当売りのおばちゃんも乗り込んできます。出来立てのガパオライスをいただきました。
目的地に到着
目的地、ウタラディット駅に到着しました。5時間半の予定でしたが、30分ぐらい遅れての到着でした。やはり日本の電車のようにぴったり正確にはいきませんね。
ちなみにトイレは洋式もあり、日本人でも使いやすいです。しかし、便器の下はそのまま線路になっていて、線路に落ちる仕組みです。少し勇気が要るトイレでした。
帰り道は友人の車で約4時間。タイでは列車での旅の方がゆっくりなのです。時間がかかる分リーズナブルで、タイの人々の暮らしが身近に感じられますし、のんびりと旅を楽しめます。寝台列車で長距離の旅もよいですが、短い距離なら、無理なく旅ができると思います。旅の日程に余裕がある方には、ローカルな列車旅をお勧めします。
提供・トリップノート
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