ランタオ島は香港国際空港、天壇大仏などがある香港で最も大きな島です。そこにあるのが、その昔「東洋のベニス」と呼ばれた漁村、大澳(タイオー)です。高層ビルが建ち並ぶ今の姿が想像できない「昔の香港」に会いに行きませんか?

大澳って?

【香港】ランタオ島の漁村、大澳を歩く。1.jpg
(画像=Booboo56、トリップノートより引用)

地図を見ればわかるとおり、大澳はランタオ島(大嶼山)の西南、かなり端っこにある漁村で、昔は「蜑家」(広東語でタンカー)=水上生活者の村として知られていました。

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(画像=Booboo56、トリップノートより引用)

ランタオ島へのアクセスは、1998年にランタオ島に香港国際空港が開港するまではフェリーのみ。フェリーを降りてからも、またバスで1時間と非常に遠く、開発が進むのが遅れたためか、今も昔ながらの香港の雰囲気を残しています。

大澳の見どころと体験したいこと

川の上に建つ棚屋(たなや)を眺めよう

「棚屋」(広東語でパンオク/英語でスティルハウス)は大澳を特徴付ける水上家屋のことです。大澳村の真ん中には川が流れていて、その両側に、この棚屋が見られます。ここに住む人たちがこの川を小舟で行き来する姿から、「東洋のベニス」という名前がついたんでしょうね。

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(画像=Booboo56、トリップノートより引用)

ちなみにこの川、今では人が歩ける橋がかかっていますが、1996年までは橋がなく、川の両側にロープを渡して、それを伝いながら動かす渡し船で対岸に渡っていたんですよ。

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(画像=Booboo56 この写真を見ると、棚屋というのが水の上に建てられた住居だとわかりますね。、トリップノートより引用)

村の名産「蝦膏(ハーコウ)」と「鹹魚/咸魚(ハムユィ)」を試してみよう

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(画像=Booboo56 ミキサー?で攪拌されたオキアミの塩漬け。この後、ブロックにして日にさらします。、トリップノートより引用)
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(画像=Booboo56、トリップノートより引用)

蝦膏はオキアミに塩を加え、発酵させた後、日にさらして固形にしたもの、ペーストのままのものは蝦醤(ハージョン)と呼ばれます。

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(画像=Booboo56、トリップノートより引用)

鹹魚(ハムユィ)も魚を塩漬けにして発酵させた干物のことで、どちらもこの村の主要産業?になっています。村のそこらかしこに、海産物の乾物や蝦醤、蝦膏を売る店が見られます。

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(画像=PIXTA、トリップノートより引用)

昔の香港を感じる町歩きを楽しもう

大澳の道幅の狭い街並み、石造りの建物が多く、昔の香港を味わえます。

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(画像=Booboo56、トリップノートより引用)

タイル張りの店先にあるのは「紙紮」と呼ばれる紙製の大邸宅です。香港では人が亡くなった後、あの世で必要だと思われるものを紙で模して作り、それを燃やす習慣があります。

紙銭と呼ばれるお金はもちろんですが、こんな風にあの世で家や車などの贅沢品が必要な人もいるんですね。

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(画像=Booboo56、トリップノートより引用)

こんな風に村人の生活が垣間見られる空間もありますよ。

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(画像=Booboo56、トリップノートより引用)
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(画像=Booboo56、トリップノートより引用)

どこに行っても魚の匂いが漂う村。猫ちゃんも幸せそうです。

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(画像=Booboo56、トリップノートより引用)

タイオー・ヘリテージホテル(大澳文物酒店)を見学しよう

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(画像=Booboo56、トリップノートより引用)

ひなびた感じが懐かしいこの村ですが、西のはずれにはオシャレなブティックホテルがあります。村の中心部から海を左手に見ながら、のんびり歩いて20分ぐらいのところです。

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(画像=Booboo56、トリップノートより引用)

このホテル、昔は大澳警察署だったのですが、香港政府が推進した歴史建造物の保存計画の一環として改装されました。イギリス植民地時代のコロニアルスタイルの美しい建物で、留置場など、ところどころに当時の面影を残しています。

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(画像=Booboo56、トリップノートより引用)
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(画像=Booboo56、トリップノートより引用)

客室部分には入れませんが、その他の部分は一般開放されていますから、誰でも入ることができますよ。