貯金がそこそこ貯まって何か投資をはじめてみようと思ったとき、まず思い浮かぶのは株式投資や投資信託だと思います。でも株ってどこでどうやって買えばいいの?と始め方がわからない人も多いのではないでしょうか。今回はそういった投資未経験の方のために、はじめて株を買うまでの4つの手順をご紹介します。
ステップ1.証券会社に口座を開く
株を買うためには証券口座が必要
お金を預けるには銀行口座が必要ですが、株式を預ける場所は証券口座になります。なので、まずは証券口座を作らないと株を売買することはできません。証券口座を作るには証券会社に口座開設の申し込みをする必要があります。実際の店舗に行くか、インターネットから申し込みましょう。
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手数料が安いネット証券会社がおすすめ
証券口座を開設する証券会社を選ぶ基準はいろいろありますが、特に大切なのは「手数料の安さ」「品揃えの豊富さ」「投資情報やサービス」の3つです。最近では手数料が安いSBI証券や楽天証券、マネックス証券などのネット証券で口座を開設する人が多いようです。しかし、実際に人と相談しながら株式の取引を行いたいという人は、近くに店舗がある証券会社で口座を開設すると安心かもしれません。
インターネット上で売買する場合、画面の見やすさ、使いやすさも大切なポイントになります。証券口座は1人で複数作ることができ、作ったからといって必ず取引をする必要もありません。いくつか口座を開設して、使いやすいと思ったものをメインに使ってみてもいいでしょう。
特定口座の源泉ありと源泉なしの違いとは?
口座開設の手続きは、申込書に必要事項を記入し、本人確認書類とマイナンバーを提出するだけです。必要事項も氏名や住所、職業など基本的なものがほとんどですが、はじめての方は「特定口座」の項目で迷うことが多いようです。
「特定口座」とは株式の売買で発生した1年間の損益や税金を金融機関が代わりに計算してくれる口座です。対して「一般口座」は損益の計算を自分で行う必要があります。ほとんどの方は「特定口座」を開設して問題ないでしょう。
「源泉」とは税金を売買代金から差し引いてもらうことです。簡単に言えば、税金をあらかじめ差し引いてもらう「源泉あり」では原則として確定申告が不要、「源泉なし」では基本的に自分で確定申告をして税金を払う必要があります。確定申告は面倒だという方は特定口座の源泉ありを選んでおけばよいでしょう。
ステップ2.口座を開いたらお金を振り込もう
無事、証券口座が開設できたら、銀行や郵便局などからお金を入金しておきましょう。証券口座にあるお金で、その証券会社が取り扱っている商品(株式)を売買することになります。
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ステップ3.買う銘柄を選ぶ
どの株をどれだけ買うか決めよう
自分が投資に回せる資金から、どの銘柄をどのぐらい買うか決めましょう。例えば自分が応援したい会社や、今後成長が期待できそうな会社、または優待券が魅力的な会社など、選び方は人それぞれです。分析が得意な人は、会社の業績や株式に関するさまざまな指標を調べてみるのもいいでしょう。
売買単位に注意しよう
なお、株式は1株から買えるのではなく、最低限購入しなければない株価の単位があり、その最小の単位を「1単元」と言います。昔は1単元10株、100株、1000株など銘柄ごとに決められていましたが、今はほとんどすべての株は1単元=100株に統一されています。つまり、1株1,000円の会社の株であれば、1単元100株で10万円が最低購入価格になります。
注文を出して株を買おう!
指値注文と成行注文
買う株が決まったら、いよいよ注文です。注文方法には「指値」と「成行」があります。指値とは自分で買う値段を指定する取引を言います。
例えば、気になっている株の値段が1,500円前後だとします。1,400円まで下がったら買うと決めている場合、1,400円で指値注文します。逆に、1,550円でも1,600円でもとにかく今すぐその株を買いたいということであれば、成行(=その時の価格)で注文しましょう。
「約定」とは取引成立のこと
株式では取引成立のことを約定といいます。株式取引では自分が買いたいと思っても、売ってくれる人がいないと取引が成立しません。買いたい人と売りたい人の条件(値段)が一致して、取引が成立する状態が約定です。
取引が成立しない場合はどうする?
はじめての取引の時は、どのように注文したらいいかわからず、指値を低くしすぎて購入できないということもあります。そういった時は指値を見直して注文を出すか、成行で注文を出すなど工夫してみてください。
自分で実際に手続きをして株を買ってみよう
株式の売買は、口座開設の手続きが少し面倒であったり、知らない単語が出てきたりとはじめは大変かもしれませんが、1度自分で経験すればすぐにわかるようになるものです。特に証券会社に口座を開く手続きや注文方法などを知っておくと、今話題のiDeCoやNISAをはじめるときにもきっと役に立ちます。ぜひ実際に手続きを行ってみましょう。
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