ソルロンタンのルーツをさぐる!

ソルロンタンのルーツをさぐる!
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

牛肉のうまみがたっぷりと詰まった、真っ白でコクのある濃厚なスープが味わえるソルロンタン。味はわりとあっさりしているので、朝ごはんや二日酔いに食べたりと、観光客にも人気の韓国料理のひとつ。また、牛骨や牛肉、内臓などをじっくりとコトコト煮込んだスープは、たんぱく質・カルシュウム・鉄分・ビタミンなどの栄養分がたっぷりで、健康にもいいんですよ!
ルーツは新羅時代までさかのぼる
今ではすっかり親しまれているソルロンタンですが、実はあまり知られていない奥深~いルーツがあるのをご存知ですか?
統一新羅時代(608~918)から高麗時代(918~1392)、朝鮮時代まで、王室が所有していた土地・先農檀(ソンノンダン)で、大々的な豊作を祈願した先農祭(ソンノンジェ)といわれるチェサ(祭祀)が行われていました。王が先農檀で直接、犂(すき)を持って畑を耕し農事の重要性を万民に教えたというほど、先農祭 は重要な行事のひとつだったんです。先農祭が終わり、官民や農民が共に食事するときに、大勢に行き渡るようにと、牛肉鍋にご飯を入れて作ったのがソルロンタンの始まりと言われています。

祭祀が行われた先農檀は、現在も東大門区(トンデムング) 祭基洞(チェギドン)に残っています。また、4メートル四方の石檀で構成されており、1969年に有形文化財第15号に指定されています。

ソルロンタンのルーツをさぐる!
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

先農檀

ソルロンタンのルーツをさぐる!
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

大衆料理の仲間入り
この先農祭は1909年まで行われていましたが、日本植民地時代に廃止され、なくなってしまいました。その後、食堂で牛の肉や内臓を入れたスープにご飯をいれた料理が出されるようになり、この頃からソルロンタンが大衆料理の仲間入りを果たしたのです。

王様に献上したスープが始まり!?

ソルロンタンのルーツをさぐる!
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)