「僕、想像以上に百戦錬磨です(笑)」

関口メンディー×小森隼、経験を活かした役作りを語る「3回振られたことがあるんです」
(画像=『女子SPA!』より引用)

――それを思い出して悲しくなったりはしませんでしたか? 関口:いい経験だったなという感じで、懐かしく思い出せます。 ――小森さんは振られた経験はありますか? 関口:百戦錬磨だもんね。 小森:僕、けっこう想像以上に百戦錬磨です(笑)。 関口:(笑) 小森:狙った獲物は逃さないですね。でもメンディーさんの『真夜中のひとりたち』はもの凄く好きな作品で、恋愛だけじゃなくても、自分が持っているプライドだったり、自分の中での理想像、男らしさ、カッコよさなど、周りの人に見られたい自分像って、生きていると勝手に形成されていくものです。  それがどんどん打ち砕かれて行って、悲しい気持ちがあるのに、自分もプライドで表に出せないことがとてもあると思うんです。自分には振られた経験がないですが、もし自分が演じるなら近いところから色んな感情が湧くんじゃないかなと思います。

人間関係で大切な「人の心」

関口メンディー×小森隼、経験を活かした役作りを語る「3回振られたことがあるんです」
(画像=『女子SPA!』より引用)

――『水のない海』で小森さんが演じたユキオは、毎日AIとしか会話をしない人見知りな青年なのに、宅配サービス先の中国人の女性にはなぜ心を開いていったのでしょうか? 小森:言葉が何も伝わらないのに、一生懸命自分に向けて何かやってくれる優しさや温かさに触れて心が動いていくものだと思います。話していることがわからない。だけどなぜこの人は僕と一緒にご飯を食べてくれているんだろうか、なんで僕に怒ってくれるんだろうか。全く答えがないものに魅力を感じているんです。  この人に「バイバイ」って言われたから久しぶりにバイバイって返したけど、このバイバイは人との繋がりを感じる。そういう不確かなものへの惹かれていったわけで、人の心に言葉の壁は関係ないんです。 ――関口さんは『水のない海』を観てどうでしたか? 関口:すごい素敵な作品だと思います。隼の役者としての成長具合に顎が外れちゃったんですけど。 小森:大丈夫ですか? 結構がっちりした顎じゃないですか! 関口:比喩です(笑)。リアルに外れちゃったらヤバいですから(笑)。普段近くにいるメンバーが演じている作品って、キャラクターとして見られないことがありますが、その世界の住人にちゃんと見えて。なおかつ、表現力が素晴らしかったです。 小森:全部、メンディーさんにアドバイスしてもらって。台本の読み方など。 関口:してないです(笑)。 小森:メンディーさんは仕事では百戦錬磨なので。