百段階段で有名な「ホテル雅叙園東京」。都心の喧騒にあって、時間の流れが外の世界とは異なる空間が広がります。昭和の竜宮城とも、都心のパワスポともいわれる雅叙園の魅力と、美味しい中華レストラン「旬遊紀」をご案内します。
ホテル雅叙園(がじょえん)東京の歴史
2017年4月、総合結婚式場の「目黒雅叙園」が、日本美が詰まった唯一無二のミュージアムホテルホテル雅叙園東京として生まれ変わりました。
雅叙園は、1931年(昭和6年)目黒に料亭を開業以来、日本国内初の総合結婚式場として、多くの人々に愛されてきました。料理はもちろん、目でも楽しんでいただきたいという創始者の考えから、当時の芸術家たちによって装飾された壁画、天井画、彫刻の数々は、豪華絢爛、日本美の結晶ともいえる空間を創り上げました。
オリエンタルで煌びやか!かつパワー満載
各レストランへのエントランス
館内には、カフェラウンジを含めて7店舗のレストランがありますが、そこへ誘うのは、優雅に弧を描く通路。そこには美人画の彩色木彫板が並んでいます。これは、当時の雅叙園で花魁通りと呼ばれた廊下を装飾していたものです。天井に飾られている扇面の天井画も旧廊下にあったもので、なんとも雅な空気が漂います。
次に現れるのは、ライトアップされた水面も美しい招きの大門。旧雅叙園の玄関を移築したもので、門の屋根の上にある棟飾りは銅製で、おめでたい縁結びを表しています。この門構えが昭和の竜宮城ともいわれる所以ですね。門をくぐった上部にある彩色木彫板「龍虎」は、旧雅叙園の高砂の間に飾られていたもの。今まで幾組もの祝宴を見届けてきたことでしょう。
都会のオアシス
エスカレーター前を左手に進んでいくと、雅叙園のパワスポとしても名高い、中庭の庭園を楽しむことができます。滝が流れ、緑があふれ、都会の真ん中にいることを忘れてしまいそうなオアシスです。
階段を上っていくと滝を裏側から楽しめるスポットもあります。金太郎池には色とりどりの鯉が泳いでいますが、財運を招くとして有名な金色の鯉も泳いでいますので、探してみてくださいね。
贅沢な化粧室
雅叙園で有名な場所の一つに、忘れてならない化粧室があります。1億円をかけたと言われ、金箔がほどこされた豪華な装飾で、橋あり、川あり。贅を尽くすとは、こういうことなのだと感心してしまいます。