大宝寺
大宝寺は、大正10年に建立された古刹ですが、境内には、隠れキリシタンが仏教の子育て地蔵に似せて作ったと言われるマリア地蔵尊があります。役人によって頭を壊されたというマリア地蔵尊が悲しげな雰囲気で切ない気分になります。
中村邸
元は櫛問屋で、現在は民族資料館になっている中村邸。奈良井宿の典型的な民家造りの家で、土間や囲炉裏、生活道具などが当時のままに残されており、興味深く見学できます。NHK連続テレビ小説『おひさま』では、飴屋の設定で放送されていました。
上問屋資料館
幕府の定めにより、人や物資を馬で運んでいた制度を「伝馬(てんま)」といい、馬や人足を管理していたのが問屋でした。当時の資料や、明治天皇がお立ち寄りになった部屋などを見学できます。
妻籠宿のみどころ
江戸から数えて42番目となる妻籠宿は、中山道と伊那街道が交差する交通の要衝として、大変にぎわいました。
日本で初めて古い町並みを保存した宿場町で、奈良井宿同様、国道が大きく西側にそれていることと、大火を免れたことで、古い建物の町並みが残され、枡形や水場など、宿場の面影を偲ばせています。
南木曽町博物館
本陣、脇本陣奥谷、資料館を見学できます。本陣の予備として準備されていた脇本陣は、本陣と違って副業を認められていたということで、酒屋を営んでいた様子なども同時にみられます。
施設内にある歴史資料館では妻籠宿の成り立ちや、保存にいたるいきさつなども知ることができる必見スポットです。奥谷は、島崎藤村の初恋の女性「おふゆさん」の嫁ぎ先としても有名です。
郵便史料館
昭和53年に復元された建物で、通常の郵便事業を行う一角には、郵便史料館が併設されています。ここには、日本最初の切手や歴代のポストなど、約270点が展示されています。運が良ければ、配達員さんが、宿場町時代の装束で配達する姿が見られるかも?
上嵯峨屋・下嵯峨屋
妻籠宿の寺下地区には上嵯峨屋、下嵯峨屋と呼ばれる、木賃宿や長屋の一部を復元された場所があります。幕府が正式に許可する旅籠より、格式が下がる木賃宿や当時の庶民の暮らしが感じられる長屋など、どちらも大変質素なたたずまいです。その分、より一層、江戸時代に迷いこんだような気分に浸れます。
馬籠宿のみどころ
木曽路最南端の宿場町、馬籠宿は木曽の入口として、600mほどの町並みです。街道が山の尾根に沿った急斜面を通っており、その両側に石垣を築いて屋敷を造っていることから坂道の宿場が特徴となっています。
文豪・島崎藤村ゆかりの宿場町ですが、明治と大正時代の大火により江戸時代の建物が、ほとんど消滅してしまったため、地元の方たちの努力で昔を再現した町です。
清水屋資料館
古くから村役を務めてきた旧家で、建物は築100年を超えます。島崎藤村の本にも出てくる家で、藤村の写真や書簡なども展示されています。
馬籠脇本陣史料館
大火で焼失してしまった脇本陣の上段の間を復元した資料館です。当時使用していた家財や什器などの展示のほか、木曽路の独特の文化や制度を紹介しているので、ぜひ見学したい場所です。
藤村記念館
9歳で上京するまで暮らした島崎藤村の生家跡に建てられた文学館で、6,000点ものコレクションが所蔵されています。江戸時代には、本陣に加えて問屋、庄屋を兼ねた旧家だったそうです。
最後に
奈良井宿、妻籠宿、馬籠宿3つの宿場町のそれぞれの魅力をご紹介してきました。どの宿場町もそれぞれに魅力的な町です。3つの宿場町に共通する見どころや地元グルメ、お土産情報などは、こちらの記事【奈良井・妻籠・馬籠】木曽三大宿場で見たい、食べたい、買いたい物にご紹介していますので、合わせてご覧ください。
散策していると、古い家屋をずっと守り続けることも、失ってしまったものを再建することも、町民の方々の並々ならぬ努力と根気が必要なのだと実感できることでしょう。そんなことも考えながら、江戸時代への時間旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか?
提供・トリップノート
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