日本三名瀑「袋田の滝」や日本三名園の「偕楽園」、霞ヶ浦や筑波山など、見所が多くある茨城県ですが、由緒あるお社も県内には多数あります。今回は茨城県で参拝に訪れたい、神社10社を紹介します。
1. 御岩神社
はっきりとした創建は不明ですが、日本最古の書の一つとも言われる『常陸風土記』(721年)に、古代より信仰の聖地であった事が記載されており、古くから多くの人の信仰を集めていた事がわかります。
江戸時代になり、初代水戸藩主・徳川頼房により出羽三山が勧請され、それ以降水戸藩の国峰に位置付けられました。代々水戸藩主の祈願所として参拝されてきた、歴史と由緒あるお社です。
2. 酒列磯前神社
創建は1000年以上前の平安時代と言われています。
鳥居をくぐると、樹叢(じゅそう)と呼ばれる椿を中心とした木々のトンネルが、参道と共に300m続いています。木々のトンネルを抜けた左手には、鳥居越しに海を臨む「海の見える鳥居」が現われます。
境内には、宝くじの高額当選者が奉納したされる亀の石像「幸運の亀」があります。触れるとご利益があるとされ、多くの方が当選祈願に訪れます。
本殿に彫られている「リスとぶどうの彫刻」は、日光東照宮の「眠り猫」と同じ制作者と伝わっていて、一見の価値ある彫刻作品です。
3. 大洗磯前神社
茨城県の人気観光地である大洗町にあるお社。大洗岬の高台に鎮座しており、この地に降り立ったと伝わる「大己貴命(おおなむちのみこと)」と「少彦名命(すくなひこなのみこと)」がご祭神。徳川光圀公なども参拝に訪れた、由緒あるお社です。
お社には3つの鳥居がありますが、太平洋の岩盤の上に建つ「神磯の鳥居」は、ご来光の絶景スポットとして人気です。
また先に紹介した「酒列磯前神社」とは兄弟社となります。
4. 鹿島神宮
関東で最も古いとされる名社で、常陸国の一之宮です。
本殿、幣殿、拝殿、石の間の4棟からなる社殿は、国の重要文化財に指定されています。また、徳川家康が関ヶ原の合戦後に戦勝お礼に奉納した奥宮(奉納当時は本殿)もあり、こちらも重要文化財となっています。
その他にも境内は、1日40万リットルの湧水が湧き出ている御手洗池や、御神木となっている根回り12mにもおよぶ杉の巨木、流鏑馬(やぶさめ)の神事が行われる奥参道など、見所も多くあります。
5. 大杉神社
関東や東北地方に広がる数ある大杉神社の総本社で、創建は767年と言われています。280年ぶりに再建された煌びやかな本殿や楼門が目を引きます。
日本で唯一「夢むすび」の神様として多くの参拝者が訪れます。