彼の嘘が発覚
「『今は散らかっているから』とか『実家から母親が遊びに来てるから』とか何かと理由をつけて断ってくるので、もしかして他に彼女がいるとか…実は既婚者だったりして、と疑うようになりました」 そしてある日、美樹子さんの疑心暗鬼が爆発し、彼に今までの不安な気持ちを泣きながらぶつけました。 「するとバツの悪そうな顔をして、実は風呂無しの六畳一間に住んでいて…嫌われたくないしバレたくなかったんだって告白されました」 そして問い詰めると、仕事がフリーライターというのも嘘でした。 「実はコンビニでバイトしてるって言われて、唖然(あぜん)としました。嘘をつくのが上手だなと」 4ヶ月間も、だまされ続けていたことがショックだった美樹子さんは「とりあえず帰って」と彼を玄関から押し出しました。 「そんな嘘ついても、いつか絶対バレるのに…正直にSから話してくれれば、また印象は違ってきたと思うのですが」 美樹子さんは、一気にSさんが信じられなくなってしまいました。 「すると翌日、郵便受けに封筒が入っていてSの名前が書いてあったので開けてみると『プレゼントだよ。仲直りして欲しい』と年末ジャンボ宝くじが一枚入っていたんですよ」
年明けに彼から来た手紙にドン引き
彼は料理上手で悪い人ではなかったですが、ちょっと結婚相手としては考えられないと思い「仲直りはできません。別れましょう」とLINEで別れを告げたそう。 「それから別れたくないという内容の長文が何度か届きましたが、私の気持ちは変わらなかったのでブロックしてしまいました」 そして年が明けてしばらくすると、また郵便受けにまた同じ封筒が入っていました。 「開けてみたら『あの宝くじ、五万円当たっていたね。返してくれない?』とわざわざ切手を貼った返信用の封筒まで入っていてドン引きしてしまいましたね」 わざわざ宝くじの番号をメモしておいて、当たっているかどうかチェックしたんだと思うとゾッとしたそう。 「とにかく気持ち悪いので、すぐに宝くじを送り返しました。私は宝くじのことなんてすっかり忘れていたのですが」 それから彼から連絡が来ることはなく、ホッとした美樹子さんでしたが…。 「まただまされたら、と思うとマッチングアプリが怖くなってしまいました。次はちゃんと素性のはっきりした人を選ばないといけませんね」 続いては、宝くじで百万円当選した人に影響された女性の経験です。