本当の自分に戻るためのワークつき瞑想をやってみよう
私たちを形容する「I am」以外の部分を一旦取り除き、「I am」に戻ることを年末年始に瞑想やワークを使って試みましょう。おすすめの方法を一つご紹介します。
やり方
- 大きめの紙を用意します。
- その紙にあなたを形容する肩書きや状態をすべて書き出します。「私は〜です」の「〜」の部分をすべて書き出しましょう。
例)私は「2人の子どもの母親です」「妻です」「女性です」「東京都に住んでいます」「会社員です」「30歳です」「シングルです」「年収は●●●万円です」「身長は▲▲▲cmで、体重は□□kgです」「〜という持病があります」「〜という悩みがあります」といった感じで思いつく限りの「〜」を書き出します。
目を閉じて座ります。
頭の中に先ほど書いた紙を思い出し「私は〜ですが、それがすべてではありません」と心の中で唱え、頭の中で一つ一つの「〜」の部分に線を引いていきます。
心の中で4を繰り返し、すべての「〜」を認めつつも、それがすべてではないことを体感していきます。
すると自分がただの「I am」で、ただ存在しているだけで素晴らしいことや、肩書きを取り除いて自分自身に戻る清々しさを目を閉じたまま体全体で感じ、味わえるようになります。
しばらくその至福に包まれましょう。
自分のタイミングで瞑想を終了します。
最初は難しいと感じるかもしれませんが、2〜3回練習すると慣れてくるはずです。
特に自分の中でコンプレックスに感じていることや、ネガティブに感じていること、悩んでいることはしっかり書き出して「それがすべてではありません」と自分に言い聞かせることで、問題から距離を置き、どんなことも冷静に観察することができるようになります。
そしてその冷静に観察している人の存在こそが、「I am」=本当のあなた(=真我)なのです。
瞑想の習慣で何か問題があってもすぐに「本当の自分」に戻れるようになる
このテクニックは日常生活でも非常に役立ちます。
いくつか事例をご紹介しましょう。
例えばパートナーと喧嘩をした時。
「私はパートナーに酷いことを言われました。でもそれがすべてではありません」とすぐに打ち消します。
すると、パートナーを一つの出来事で全否定することがなくなりますし、パートナーには良い部分もあることや、酷いことを言われたけれど、それでも彼のことを大切に思う気持ちがあることに自分自身で気づけ、適切に状況を改善することができるでしょう。
例えば体調が悪い時「私は今体調が悪く辛いです。でもそれがすべてではありません」とすぐに打ち消します。
すると、体調が悪く辛くても、休める環境があることや、心配してくれる人がいることに気がつき、視点が変わることで気分が少し軽くなるのではないでしょうか。
年末年始に瞑想する時間をスケジュール帳に事前に確保!
瞑想にはさまざまなテクニックや手法がありますが、どんな方法であっても最終的なゴールである「サマディ」を目指すことが大切です。
繰り返しになりますが、サマディとは完全に自我が消失し、つまりあらゆる苦しみや煩悩からも解放された状態で、それはこの上ない「至福」が感じられる状態です。
年末年始にこの心の断捨離を体験してみたい方は、ぜひスケジュール帳を確認し、このために1時間ほどの時間を確保してみてください。
そして、その1時間を自分の心の断捨離のためだけに使いましょう。
静かな部屋、落ち着く音楽やキャンドル、紙と鉛筆だけ用意して、しっかり瞑想してみましょう。
もちろんスマホの電源も切ってくださいね。
瞑想で至福を感じよう
喧嘩中でも、病気でも、お金があってもなくても、ただ私が存在していることが素晴らしい、と心から感じられることがヨガの目指す「至福」です。
年末年始は、この一年の間に無自覚に増やしてしまったさまざまな「〜」の部分を一つ一つ外し「I am」に戻ることで、来年を清々しく迎えられるはずですよ。
提供・yoganess
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