ナウリを行う注意点

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

「ナウリ」は、お腹の筋肉や内臓の位置をコントロールする高度なテクニックです。

いきなり自己流で行うと、気持ち悪くなってしまう可能性があるので、始めはプロの指導の元でチャレンジすることをおすすめします。

女性の場合は生理中、妊娠中には行わないようにしましょう。

「ナウリ」の前段階であるウディヤナバンダも、下腹部を締め付けてしまうので辞めましょう。

また、お腹の調子が優れないとき、気分が悪いときにも行わない方が良いです。

一部メディアでは「ナウリ」を「内臓はがし」と呼び、健康法の一つとして紹介していますが、真似してお腹を無理に凹ませるには、内臓を過剰に刺激することになるので危険です。

あくまで「ナウリ」はヨガの鍛錬の先にあるもの。

安易な気持ちでトライしないことをおすすめします。

ナウリのやり方

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

空腹状態を保つ

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

片岡鶴太郎さんの「ナウリ」の動画を見たことがある方は、まずそのお腹の凹み具合に驚いたことでしょう。

彼に限らず、「ナウリ」を行う世界中のヨガ愛好者の動画を見ると、お腹はペタンコの状態です。

「ナウリ」は、お腹をぐねぐねと動かす動きなので、胃の中が空っぽである必要があります

胃の中に食べ物が残っていると、逆流して気持ち悪くなってしまいます。

下腹部を締めるウディヤナバンダを行うときにも、空腹であることが必須です。

では、「ナウリ」を行う前だけ空腹にすれば良いかというと、そうではありません!

1食だけ食事を抜いても、私たちの胃はまだまだ膨れたままです。

大事なことは、普段から満腹になるまで食べすぎない食生活を送ることです。

これはヨガの八支則の教えからも分かります。

十分に足りていることを自覚し、必要以上に欲しがらない信念を持ちましょう。

(サントーシャ/知足)また、時には断食をしたり、お酒やスイーツ、ジャンクフードなど美味しいけれど身体に悪いものを断ち切る生活を送ったりすることも大切です。

(タパス/苦行)腹八分目という言葉がありますが、腹七分目くらいでも運動量の少ない大人であれば活動的に生きていけます

ウディヤナバンダを練習する

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

「ナウリ」の前に取得すべきウディヤナバンダは、内側から下腹部を締めることでアーサナを安定させることができるテクニックです。

お腹の引き締めにも高い効果があります。

多い間違いは、お尻をギュッと硬くして、腹筋に力を目いっぱい入れて…というやり方。

それでは、身体の表面にある筋肉しか使われていません。

ウディヤナバンダでは、内側で締める感覚を大事にします。

お腹は凹んだ状態になりますが、固め過ぎず緩めておきましょう。

ウディヤナバンダの練習法1:ダウンドッグのポーズ

やり方

  1. ダウンドッグのポーズで、おへそをぐっと背骨のほうに凹ませていきます。
  2. 内臓がぎゅっと詰ってしまわないように、背面をリラックスさせ、お腹を長く保ちます。
  3. 息を吐くときに、横隔膜が上がり内臓も引きあがるので、力強く長く息を吐いていきましょう。
  4. 横から見て、下腹部が薄くなっているかどうかチェックしましょう。

ウディヤナバンダの練習法2:お腹の圧を高める

ダウンドッグのポーズでウディヤナバンダを使う感覚が掴めない方は、まずは腹圧を高める練習をしてみましょう。

やり方

  1. 仰向けに寝ます。
  2. おへそを床に近づけるイメージで呼吸をします。
  3. 背中と床の隙間を無くしていきます。

腹直筋を前に出す

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

ウディヤナバンダができるようになったら、「ナウリ」の練習ができるようになります。

バンダを使った状態で呼吸をコントロールし、お腹を動かしていきます。

立位でも座位でもトライすることができますが、座位の方法をご紹介します。

腹直筋を前に出す方法は、感覚的なものなのでレクチャーが非常に難しいですが、自身のお腹を見ながら動かしてみましょう。

やり方

  1. 膝を開いた正座で座ります。骨盤をしっかり立てます。
  2. 深い呼吸を繰り返し、横隔膜を柔らかくします。
  3. 両手を膝に置き、少し背を曲げて前かがみになります。目線はお腹へ。
  4. 呼吸と共にウディヤナバンダを行います。肋骨が浮き出るくらいお腹が凹んでいたら準備完了です。
  5. 息をほとんど吐き切った状態で、浅めの呼吸をし、横隔膜を動かして腹直筋を前に出します。
  6. 5を何度かできるようになったら、横隔膜を細かく動かしお腹をうねらせます。

ナウリで最高の浄化を体験!

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

ヨガに長年親しんだ方なら、一度は気になったことがあるであろう「ナウリ」についてご紹介しました。

「ナウリ」はレクチャーによってすぐにできるようになるものではありません。

それ以前に会得すべき精神的な学び(求めすぎず空腹を保つこと)や、肉体的な鍛錬(プラクティスを繰り返すことによりバンダを極めること)が必要です。

その先には、究極の浄化体験が待っています!

ぜひコツコツ続けて、ヨガの高みを目指してみてください。

提供・yoganess



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