2021年10月29日に神戸にアートとアクアリウムを融合させた新施設、「アトア(átoa)」がオープン!これまでの水族館とは異なる、新しい劇場型アクアリムの登場です。いち早くその魅力と施設を徹底紹介致します。
劇場型アクアリウム「アトア(átoa)」
アトアがあるのは、神戸港にある神戸ポートミュージアムという建物。今回ご紹介するアクアリウムや、フードホール、ブライダルデスクで構成された複合文化施設です。外観は「隆起する大地と侵食する水により生まれた造形」という概念をモチーフとして表現されています。
その神戸ポートミュージアムの2階から4階がアトアの展示エリアとなっています。それでは早速、チケット購入から館内へと案内しましょう。
チケット予約〜入場
アトアは、基本時間指定での入場となっているため、事前にインターネットからの予約をおすすめします。土日祝日などは、早めに埋まってしまうこともありそうです。当日購入も可能ですが、希望の時間帯が埋まっていることもありますのでご注意を。来場の1か月前から予約が可能ですので、日にちが決まったら早めにチケットを予約することをお忘れなく!
アトアのチケット予約ページはこちら
チケット予約が完了すると、当日必要となる確認番号が記載されたメールが届きます。当日、発券機または窓口で確認番号と予約の際に入力した携帯番号を入力し(伝え)て、チケットを発券します。チケットに記載されたQRコードをゲートにかざして入場!
アトア2階の見どころ
CAVE
ゲートを抜けてすぐ現れるのは、「CAVE」と名付けられた細長い通路。天井には魚の形を模したランプが無数に吊り下げられていて、あっという間に海の世界へ。このゾーンでは小さな熱帯魚たちがゲストをお出迎えしてくれます。天井のランプは次第に色を変え、美しく空間を彩ります。
MARINE NOTE
CAVEを通り抜けると、ぐんと開けた空間へ。全ての水槽が筒状の形を成していて、大型水槽といくつもの小型水槽がランダムに配置されています。MARINE NOTEと名のついたこの部屋では、サメやエイなどの比較的大型の魚の他、オコゼ、ネコザメ、ヘコアユ、ミノカサゴなどが展示されています。
海のアイドル、タツノオトシゴもいますよ!ゆらゆらと水流に漂う黄色のボディがとっても可愛い!
ELEMENTS
MARINE NOTEの奥に広がるのは、熱帯や南国に生息する生き物をメインにしたELEMENTS。空間の作り込みも美しくて、まるでアートの展示会に来たかのよう。
魚類の他に、爬虫類や両生類の展示も目立ちました。そして面白いのは、水族館なのにワラビーやハダカデバネズミといった哺乳類の展示もあること!
ハダカデバネズミの名前は知ってはいても、こうして本物を見る機会はなかなかないと思うので、来場の際にはぜひじっくり見てほしいです。(ライトや刺激に弱いので、フラッシュは厳禁!)
ご飯タイムに遭遇すると、魚や動物たちのご飯シーンを見ることができます。両生類たちのご飯は小さなコオロギ…!わかってはいてもちょっとドギマギしてしまいます。マダラアオジタトカゲやカメレオンの捕食シーンも目の前で見ることはほとんどないと思いますので、遭遇した際には勇気を出してチェックしてみて。
下の写真は、大きな体のアルダブラゾウガメ。4頭のうち3頭が女の子です。残る1頭が1番若くて1番小さいんだそう。小さいと言っても120kgで、最大で200kgまで成長するそうですよ!
アトア3階の見どころ
FOYER
エスカレーターで3階へ登ると、これまでとはちょっと違った空間に。「探求の室」とも呼ばれるこの部屋は、きっと研究室をモチーフにしているのでしょう。
高い天井の壁には、よ〜く見ると動いているアート作品や壁に嵌め込まれた水槽、さらに奥にはまるで「富嶽三十六景」を思わせる巨大なタコの壁画が!水槽には、アロワナやディスカスといった観賞魚として人気の高い魚が展示されています。
一角には、研究者の書物でしょうか?魚や海に関する本や標本も。天井のライトもどこか海の泡を彷彿とさせます。
MIYABI
アトアのメインとも言える、アートとアクアリウムの融合した展示ルーム、MIYABI。和をテーマにした空間は全面にプロジェクションマッピングが施され、あっという間にアートの世界へ誘われます。
お部屋の手前半分は床下が巨大な水槽になっていて、ゲストの足下を鯉たちが優雅に泳いでいます。真っ白な体をした鯉に、プロジェクションマッピングが投影された姿はとっても幻想的。水槽に映し出されるアートの魚たちと共に泳ぐ姿は、まず他ではお目にかかれないでしょう。
室内奥は丸太橋のかかった日本の古都を思わせるデザイン。プロジェクションマッピングが投影される壁面もよくよく見ると、お花や葉っぱのアート作品になっています。室内は10分ほどの間隔でプロジェクションマッピングのプログラムが上映されており、それ以外の時間は明るい照明で魚たちを鑑賞することができます。
床下の鯉の他には等間隔に配置された鉢で泳ぐ美しい金魚たちの姿も。人気の蘭鋳、出目金、土佐錦など尾びれをふりふりと靡かせながら泳ぐ姿がなんともキュート。
- :ムラサキ