世の中にはいろんな働き方がありますが、今回は企業勤めで固定の金額を「給料」でもらう働き方と、自分で仕事をして成果を「利益」として受け取る働き方を比較してみたいと思います。私は、企業勤めをしたことがないままフリーランスになっているので、社会経験が未熟で壁にぶつかることも多くありました。

そんな私の失敗例の一つが、収入源を一つに絞ると言うことです。ある程度固定の仕事が決まったり、大きな会社だから大丈夫だろうと油断したり。短期的には気づきにくいですが、「ここだけで大丈夫だろう」と安心してしまうのはとても危険です。実際に会った体験談を交えながら、考察してみます。

自分が経験するまでは「他人事」

1.仕事を分散してリスクヘッジ!収入源を守るための裏側HowTo
(画像=『Cinq』より引用)

これは、仕事に限ったことではありませんが、自分がその出来事を経験するまでは、どうしても「他人事」と捉えがちです。周りの先輩たちにどれだけ「こうしたほうがいい」「ああしたほうがいい」と言われても、自分が必要としていなければ、その言葉は耳に届きません。

連載の序盤でストーリーを少し書いていますが、私は元々自分の好きなことばかりやってきて、周りが見えないタイプでした。小さい頃から一つのジャンルだけに絞り、あてもなく、ただ「好き」を理由に突っ走る。それだけが取り柄だった気がします。しかし、それが行き止まりだと感じた時、時は既に遅し。真っ暗闇で、「私は今までの人生何をしてきたんだろう」と嘆く時期がありました。

でもそれは、言葉を言い換えると、一つのことに集中しすぎたあまり、失敗した時のリスク管理ができていなかった自分の盲点。今振り返って見ると、「好きだからうまくいかなかった」のではなく、「考えが未熟だから相手にされなかった」が正しいと感じています。

仕事を分散することで、依存を防ぐ

仕事を分散してリスクヘッジ!収入源を守るための裏側HowTo
(画像=『Cinq』より引用)

では、これをフリーランスの働き方に当てはめてみるとどうでしょう?一つの仕事に固執しすぎたり、頼りっきりになったりした場合、もしその企業がなくなれば収入源を一気に失うことになるのです。

それを証拠に私は、ライターになってからこれを目の当たりにしたことがあります。ある企業が、途中で外部のライター起用をストップしたことがありました。それも、突然。フローも安定しており、大手で安定感もある。おそらく誰も予想できなかった、最悪の状態でした。私は、他にもいくつか仕事を抱えていたので「そうか、残念だな」と落ち込みましたが、収入を全く失うことはありませんでした。

もし、他に仕事を分散していなければ、収入源が突然「0」になった人もいることでしょう。そう、仕事の依存はとても怖いのです。