自分のやりたいことをするために起業したいと考えている人もいるでしょう。しかし、「収入が安定しない」「1人ではできない」など不安も多いかもしれません。そこで今回は、女性が起業するときのリスクやメリット、複数の事業の始め方などについてお伝えします。

起業するときのリスクとは

起業することは、自分のペースでやりたいことに取り組めて、収入を増やせる可能性もあるなど、特に家庭をもつ女性にとっては一見魅力的ですが、起業することによって次のようなリスクもあることも知っておかなくてはなりません。

開業資金が必要

業種にもよりますが、起業にはある程度の開業資金が必要です。テナントを借りたり、設備を整えたり、場合によっては最初から人材を配置することもあるでしょう。

まとまった資金をどのように準備するかを考えたとき、手持ちの資金や創業ローンなど方法はいくつかありますが、その後の事業が順調にいくかどうかは分かりません。特にローンの場合は返済のリスクもあります。

当初の収入が減る

起業したからといって、開業当初は売り上げが少ない時期が続く可能性があります。会社員であれば、いつでも収入は安定していたかもしれませんが、自分で事業を営む場合、業績に応じて収入が変動します。少なくとも事業が軌道に乗るまでの数カ月程度は、収入が減ることも念頭に置いておきたいですね。

起業しても成功できるか分からない

収入のリスクにもつながることですが、起業して続けたとしても軌道に乗りきることができずに終わるリスクもあります。起業を決意したら、しっかりとビジョンをもって試行錯誤しながら取り組むことで、難しいと思われる状況でも経験を糧に乗り越えていけるでしょう。

複業で起業するメリット

いくつかの事業を兼任することを「複業」といいますが、起業している人の中には、もともと経験のある業種やはじめに起業した分野に関連した事業だけでなく、まったくの異業種の事業を複数運営しているケースがあります。「複業」としての起業には、どのようなメリットがあるのでしょうか。

収入が安定する

複数の事業を立ち上げ、運営することで、より安定した収入を見込むことができます。1つの起業だけだと収入は1カ所に頼るかたちとなってしまい、収益が不安定になりかねないからです。

しかし複業なら、1つの事業収入が減ったとしても、ほかの事業でカバーすることも可能です。収入のルートは複数あったほうがメリットになりますが、一方で、その分リスクも増えることを理解しておきましょう。

いろいろ試すことができる

複数の事業を起業することにより、どの事業が自分に合っているか、また、市場の需要があるのかなど、収入と継続の適正を確認しながらいろいろと試すことができます。すべての事業で結果が出せるのか、どれかの事業だけが残るのか、取り組んでみないと分からないこともあります。