三陸がほこる、国の名勝「浄土ヶ浜」。まるで浄土のように美しいこの場所には、「青の洞窟」の異名をもつ魅惑のスポットがあるんです。ここでは浄土ヶ浜や青の洞窟の見どころ、周辺の観光スポットなどをご紹介。心洗われる美しい景色に、きっとあなたも魅了されるでしょう。
浄土ヶ浜とは
「浄土ヶ浜」とは岩手県宮古市にある、美しい海岸のこと。リアス式海岸で知られる三陸海岸の代表的な景勝地であり、国の名勝に指定されています。
およそ300年前、この地を訪れた霊境和尚が「さながら極楽浄土のごとし」と感銘を受けたことから名付けられたそう。まるで絵画を見ているかのように美しく、とても穏やかな景色に、心洗われるようです。
海岸から眺めるだけでも楽しめますが、おすすめは「遊覧船」や「さっぱ船」に乗って、海上から眺めること。ひとつひとつの奇岩を間近でみれば、その迫力、繊細な美しさに、また一味ちがう浄土ヶ浜を堪能できることでしょう。
いざ、青の洞窟へ!
浄土ヶ浜を眺めたあとは、ぜひ「青の洞窟」に行きましょう。
「青の洞窟」とは浄土ヶ浜のすぐ近くにある、「八戸穴」という洞窟のこと。なんでもこの穴は、はるか遠く青森県八戸市まで続いているという伝説から名付けられたんだそう。今日では、その青く美しい様から「青の洞窟」と呼ばれ、多くの観光客が訪れています。
青の洞窟に行くには、「さっぱ船」に乗って!
とっても狭い「青の洞窟」へ行くには、小型船の「さっぱ船」に乗っていきましょう。
洞窟へ向かう途中には、浄土ヶ浜の「剣の山」「賽の河原」「血の池」などの名所を、船長さんの解説を聞きながら観光できるほか、ウミネコの餌やり体験もでき、とってもお得ですよ♪
青の洞窟(さっぱ船遊覧)について
場所:浄土ヶ浜マリンハウス
時間: 8:30~17:00(所要時間約20分)
期間:3月~11月(冬季休業)
料金:大人1,500円(ウミネコの餌付き)
特記:予約は不可。来た順に乗せてくれます。
ウミネコの餌やり体験
浄土ヶ浜にはウミネコが沢山飛んでいます。餌の「えびせん」を空に向かってまけば、ウミネコがどっと押し寄せ、大変な騒ぎに!苦手な人は少し怖いかもしれませんですが、慣れると可愛くみえてきますよ。
八戸穴からの潮のしぶき
さあ、いよいよ洞窟へ入りましょう。さっぱ船ごと入口をくぐると、そこは奥行き8mほどの空間となっています。一番奥には洞窟の名前の由来にもなった、八戸穴があります。運がよければ、八戸穴からの潮のしぶきがみられますよ。写真では伝えきれないほど迫力満点です。
神秘の青さ
八戸穴をみたあとは、洞窟の入り口側に振り返ってみましょう。そこにはとっても幻想的な「青の洞窟」がお目見えします。
太陽の光が射し込むことによって生まれる「青の洞窟」は、季節や天候、訪れる時間によってまったく異なる表情をみせます。洞窟は東向きに開けているので、もっともキレイな状態をみるなら朝がオススメ。よく日が入ると、写真のように海の青さが上方の岩に反射して、なんとも幻想的な光景がみられます。
遊覧船に乗って、浄土ヶ浜をめぐるのも面白い
浄土ヶ浜や青の洞窟を楽しんだら、ぜひ遊覧船にも乗ってみましょう。こちらは、宮古湾を一周約40分で巡るもので、下記のような海上からの絶景ポイントや名勝地をまわることができます。
みやこ浄土ヶ浜遊覧船について
時間:1日6本(8:40、9:30、11:00、12:00、13:40、15:30)
期間:平成29年度は3月11日から11月23日までの土・日・月曜、祝日
料金:大人(中学生以上)1,400円、小人(6歳から小学6年まで)700円、幼児無料
潮吹穴
海岸沿いに突如あらわれる潮のしぶき、その名も「潮吹穴」。海岸の岩の下にできた洞窟に、大きな波が打ち寄せることに生じるもので、大きいときには30mにも達する全国屈指の規模を誇ります。国の天然記念物にも指定されています。