二世帯住宅は、複数世帯が暮らすため、単世帯住宅よりも間取りは複雑になりがちです。土地の面積を加味しつつ、間取りを決めていく必要があるので妥協せざるを得ない場面が出てくる可能性もあります。なるべく理想通りの家を建てたいのなら、さまざまな間取りを見て設計の参考にしてみましょう。ここでは、建築面積の違いによる二世帯住宅の間取りについて紹介します。

建築面積50坪の二世帯住宅!間取りのアイデア

建築面積が50坪あれば、完全分離型の二世帯住宅とし、お互いにストレスなく暮らせる間取りを実現できる可能性が高いでしょう。建築面積50坪は、総2階建てで延べ床面積約100坪になります。延べ床面積が80坪以上あれば、三世代同居や事務所併設であってもゆとりの間取りとなるはずです。二世帯ともにLDKは20畳以上を確保しながら、パントリーやウォークインクローゼットなどの大容量の収納と、6~8畳の部屋を複数つくることが可能です。

1階を親世帯にするなら、8畳の和室と洋室を1つずつとLDK、さらにキッチンやお風呂トイレなどの水回りも完備。2階の子世帯でも6畳の子ども部屋を2つ以上、8畳の主寝室、LDKに水回りを入れても、ほかにパントリーやクローゼットなどの収納スペースを確保することができます。世帯ごとの玄関を設けることも可能です。

それぞれの階が完全に「一つの家」と同様の機能と広さを有することができるため、お互いにストレスのない生活が送れるでしょう。延べ床面積が100坪近い二世帯住宅では、インナーガレージを付けてもまだ余裕のある間取りとなります。これだけの広さがあれば、上下分離ではなく左右分離形式もおすすめです。

それぞれが完全に分かれた住宅のようになり、上下分離では気になる足音・騒音なども気にせず過ごせるようになります。

建築面積40坪の二世帯住宅!間取りのアイデア

建築面積40坪の場合、総2階建てにすると延べ床面積はおよそ80坪になります。建築面積が50坪の場合と同じく、広々としたスペースを確保できるでしょう。ただし、左右分離型にすると、それぞれの世帯のLDKが少し狭く感じられるかもしれません。上下分離型にした場合、世帯それぞれに2.5畳の広々とした浴室・3畳の洗面室・1.5畳のトイレを設置しても、4LDKの十分な居室空間を確保できます。

20畳以上のLDKと8畳の和室、2畳~3畳の納戸やパントリーをそれぞれの世帯に設置することも可能です。