じかにハシを鍋に突っ込んで食べる上司にドン引き

「最初はちゃんと、取る専用のおたまでよそっていたのですが、途中から話に夢中になり、直(じか)ばしを鍋に突っ込んで食べ出してギョッとしました。その後は、私も同僚のN美さん(35歳)ももう鍋に手をつけませんでした」 N美さんとアイコンタクトをとりながら、とにかく1秒でもはやくこの飲み会を終わらせようと、酔ったKさんを持ち上げつつ誘導し、ようやく解散する事ができたそう。 「あまりにストレスが溜まって、コンビニでコーヒーを買って、近くにあった公園でN美さんと、思わずKさんの悪口で盛り上がってしまいました。ホント飲み会のなかった期間は幸せだったよねって」  飲みに誘われなかった期間に、美紗子さんはある楽しみができました。

夫婦での時間が大切なのに…

「飲み会がない期間は幸せだった」嫌いな“職場飲み”の復活にウンザリ
(画像=『女子SPA!』より引用)

「夫と2人でテレビドラマにハマったんです。コロナ以前は全く観ていなかったんですが、お家時間が長かったので、何となく観始めてみたらやめられなくなったんですよね。ちなみに今期は『最愛』と『真犯人フラグ』に夢中です」 そんな風に夫婦で過ごす時間を、美紗子さんはとても大切に思っているそう。 「そんな私の限りある時間を…行きたくもない飲み会に参加して、聞きたくもない小言を聞かされて、感染におびえながらクタクタになって過ごすなんて馬鹿みたいだなと思います」 「ですが、やっぱり角が立つので上司からの誘いは断りにくいんですよね」とため息をつく美紗子さんなのでした。 続いては、派遣先のリーダーから飲み会に誘われた女性の経験です。

新しい派遣先で張り切っていた

「飲み会がない期間は幸せだった」嫌いな“職場飲み”の復活にウンザリ
(画像=『女子SPA!』より引用)

永野早希さん(仮名・32歳・派遣社員)の場合。 「私は今年の8月から新しい派遣先に勤め始めました。感染者がすごく多い時期でしたが、どうしても家から1時間も満員電車に揺られていかないといけない以前の会社が嫌になって」 そして自宅から自転車で通える会社に転職し、早希さんは満員電車のストレスから開放されました。  雨の日は、ちょっと早起きして歩いて行たり、バスを使ったり…とにかく満員電車一択ではなく、選択肢が増えたことで気持ちにゆとりができ、仕事も頑張るぞとやる気が出たんだとか。 「新しい職場では、経理は私を含めて3人いて、特にリーダーのM子さん(35歳)は、手取り足取り丁寧に仕事を教えてくれました。もう一人のF香さん(30歳)も、こっちから質問すればすぐに教えてくれましたね」 ですが早希さんは、コロナ禍ということもあり、2人とは仕事の話以外のコミュニケーションはとらないようにしていました。 「私が新しい職場に慣れるのにいっぱいいっぱいだったこともありますが、感染予防のために必要最低限の会話だけにしようと思っていたんですよね」 それから数ヶ月が経ち、緊急事態宣言も明けて、感染者数が落ち着いてきたある日…。