年末調整(韓国の税金)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

会社員の年末の恒例行事、年末調整。還付金は冬のボーナスと共になんだか嬉しいものです。年末調整とは給与所得者が源泉徴収されている所得税を年度末に再計算し、過不足を調整することで、韓国では年末精算(ヨンマルチョンサン)と言います。日本では言葉通り年末の12月の給与時に徴収・還付が行なわれますが韓国では3月になります。韓国で給与所得のある方は年末調整の対象となりますので、事業主に確認してみましょう。

日本語で見てもわかりにくい控除の内容や書類たち、韓国語であれば尚更、頭の痛いことだと思います。 詳しいことは勤務先の経理担当に聞いていただくとして、ここでは年末調整の手順、主な所得控除の内容、必要な書類の集め方などを簡単にご紹介します。 ※このページの韓国語表示には韓国語フォントが必要です

1.年末調整の手順

年末調整とは?

会社など給与の支払者は、給与の受給者に対して給与を支払う際に所得税の源泉徴収を行なっています。所謂、給与からの天引きです。しかし、その年1年間に給与から源泉徴収をした所得税の合計額は、必ずしもその人が1年間に納めるべき税額とはなりません。なぜなら、年の途中で扶養家族が増減しても、それ以前の月に遡って源泉徴収額を修正しません。

年末調整(韓国の税金)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

また、会社と関係なく加入している生命保険料や損害保険料などの控除額は毎月の天引きの際に考慮されません。従って、1年間に源泉徴収をした所得税の合計額と1年間に納めるべき所得税額を一致させる必要があります。この手続を年末調整といいます。 その結果、本来納めるはずの税額が、毎月徴収した税額よりも少ない場合は差額を還付され、多い場合は差額を徴収されることになります。

年末調整の流れ

1月初旬↓ 年末調整の情報確認 給与所得者は会社や国税庁から公示された情報を確認し、所得控除に必要な証明書類の準備を開始。
1月下旬↓ 所得控除に必要な証明書収集 国税庁年末精算簡素化ホームページを通じて所得控除に必要な控除証明書を発給。ホームページを利用できない場合は、
該当機関に依頼して書類をもらう。
2月初旬 ↓ 所得控除申告書類の作成、提出 所得控除証明書を添付して、申告書を会社に提出する。
2月中旬 ↓ 所得控除申告書類の補完 提出した書類に不備がないか会社が確認した後、補完すべき内容があれば期間内に補完する。
2月下旬 ↓ 源泉徴収票の受領及び結果の確認 会社は年末調整を行い、所得控除の内訳を確定させ、
税額を計算して調整を完了する。
3月 過不足額の徴収・還付 年末調整の結果により、会社は過不足額を徴収・還付する。

年末調整の計算方法

年末調整(韓国の税金)
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)