茨城県の子育て環境

茨城県に移住したい!どこの市町村がおすすめ?移住や就業支援の制度などを調査!
(画像=『移住支援.com』より引用)

茨城県は、通勤や暮らしの利便性を確保しつつ、充実した自然体験やゆとりある住環境が実現できるとあって、子育てにも魅力的な環境です。過去に複数の市町村が、「田舎暮らしの本」の「子育て世代が住みたい田舎部門」で上位にランクインしてきました。県としては「いばらきkidsClub」という子育て家庭優待制度を設けており、協賛企業で割引や特典などの優待を受けられます。また、茨城県の優れた子育て環境として、教育面の充実も見逃せません。

県教育委員会では「いばらきサイエンスキッズ育成」「英語コミュニケーション能力育成」「次世代グローバルリーダー育成」などの事業を行っています。自治体でも特色ある教育が行われ、例えば境町では、無料の先進英語教育、小中学生の海外派遣事業などグローバル人材育成に力を入れています。つくば市は、すべての公立校を小中一貫化し、研究都市の特性を活かし最先端科学に触れられるなど、充実した教育体制があることで知られます。

茨城県で住むならどこがいい?

茨城県は県内全体にバランス良く人口が分布しており、住みやすい町が各エリアにあります。ここでは東京とのアクセスに長けた県央・県南エリアを中心に、おすすめの町を紹介します。

水戸市の周辺に住むなら

茨城県に移住したい!どこの市町村がおすすめ?移住や就業支援の制度などを調査!
(画像=『移住支援.com』より引用)

茨城県の県庁所在地である水戸市は、県中央に位置し、人口は26万人を超えます。水戸徳川家の城下町として栄え、茨城県の行政・経済の中心地として発展してきました。10%通勤圏には同じ県央エリアの笠間市・ひたちなか市・那珂市などの市町の他、県北の常陸大宮市を含み、経済圏の人口は約67万人におよびます。

日本三大名園のひとつである偕楽園、日本最大の藩校であった弘道館など、歴史を感じる町であり、水戸芸術館など芸術施設も充実しています。美しく整備された偕楽園の他、世界第2位の広さの都市公園がある千波湖、珍しい英国式公園の七ツ洞公園など、都市らしい憩いの場にも恵まれています。

里山や森林、合計27もの河川では多くの生き物が見られます。隣接する大洗町でマリンスポーツや水族館、海の幸を楽しむのもよいですね。移住・子育て支援としては、中学生以下の子供がいる世帯が特定のエリアに住宅を取得すると最大50万円の補助が出る「水戸市子育てまちなか住宅取得補助金」があります。基本額は最大30万円で、子供が3人以上の多子世帯や、空き地・空き家を取得した場合は加算があります。

牛久市

全高約120mの牛久大仏をシンボルとする牛久市は、県南エリアにあり、つくば市に隣接しています。東京駅へ乗り換えなしで各駅停車でも1時間程度で、都心から50km圏内のベッドタウンとして昭和後期から急速に発展してきました。駅前を中心に商業施設などが充実した便利な環境ですが、牛久沼や里山のゆったりとした自然に恵まれており、豊富な水系により農業も盛んに行われています。

国内最初の本格的ワイナリー「牛久シャトー」は国の重要文化財に指定されています。18歳まで切れ目のない子育て支援を行っており、医療費助成をはじめさまざまな支援があります。基礎学力向上・学習習慣定着のための「うしく放課後カッパ塾」「うしく土曜カッパ塾」が無料で運営されるなど、教育にも力が入れられています。

つくば市

県南エリアの中心都市であるつくば市は、人口約23万人の業務核都市・特例市です。1960年代から、研究学園都市として国や大手企業の研究機関が置かれ、発展を遂げてきました。中心部はゆったりと洗練された町並みがあり、郊外は筑波山など雄大な自然を楽しむことができます。

つくばエクスプレスの開業により、秋葉原へ45分と、利便性がますます高まりました。つくば市は「教育日本一」をスローガンに掲げており、レベルの高い教育体制に惹かれて子育ての地として選ぶ人も少なくありません。研究都市という資源を活用し、ICT教育に古くから取り組み、国際色豊かな教育が行われています。

つくば市も「わくわく茨城生活実現事業」による移住支援金を設けていますが、テレワーク移住の場合、転入先が周辺市街地または市街化調整区域内に限定されているのでご注意ください。

笠間市

笠間市は県のほぼ中央に位置し、県庁のある水戸市に隣接しています。常磐線で東京まで約1時間10分、車で約1時間30分と、都心との往来にも便利です。伝統工芸品の笠間焼で知られ、のどかな里山の中にギャラリーや美術館が立ち並びます。笠間市では移住・二地域居住推進プロジェクト、特にアクティブシニアをターゲットにした独自の「笠間版CRCC」に取り組んでいます。

移住者用の住宅整備や、医療機関や介護事業者のネットワーク構築などが進められており、移住者に心強い町と言えるでしょう。移住体験施設「かさちょこHOUSE」では、設備・備品付きの瓦葺き戸建て住宅でお試し暮らしができます。費用は1泊あたり光熱費として2,000円、3泊4日から2週間まで滞在できます。

ひたちなか市

ひたちなか市は県央エリアにあり、太平洋に面しています。合併前の旧勝田市は、隣接する水戸市のベッドタウンであるとともに、日立製作所の企業城下町として発展しました。旧那珂湊市は水戸藩の外港として栄え、水産業や海水浴場を主な産業とします。近年、ひたちなか市を代表するスポットと言えば、ひたち海浜公園でしょう。

春にはブルーのネモフィラ、秋には真っ赤なコキアが丘一面を彩り、幻想的な美しさが多くの人を魅了してやみません。郊外型の都市機能の利便性と、海辺など自然の開放感を両立した暮らしができるでしょう。全国規模の企業の事業所が置かれていることから市外からの転入者が多く、移住者もなじみやすい環境です。県外出身の子育て世帯、市外から転入し三世代同居する世帯に対し、住宅取得費用や改修費用を助成する制度があります。

守谷市

守谷市は千葉県との県境に接し、つくばエクスプレスで秋葉原へ30分あまりと、沿線で最も東京に近い町です。つくばエクスプレスは、通勤ラッシュ時には2~4分間隔で運行し、半数ほどが守谷駅始発であるなど、東京都心への通勤しやすさは都内と比べても遜色ありません。

商業施設や病院などが充実しつつ、緑地を保全しながら計画的に開発された緑豊かな町並みがあり、住みよさ・住み心地などの各種調査で上位になってきました。県内で最も小さい市ですが、その利便性と環境のよさから著しい人口増加を見せ、15歳未満の人口密度も県内トップです。

まとめ

首都圏の台所として、また国内最大の研究学園都市として、確固たる役割を果たしてきた茨城県。都心へのアクセスのよさ、住環境・教育環境のよさから、移住先として改めて注目されています。残念ながら「都道府県魅力度ランキング」最下位として話題になることもありますが、利便性とゆったりした暮らしを両立できる非常に優れた環境があります。裏を返すと、インパクトの強い観光資源に頼らず、質の高い暮らしを実現させてくれる堅実な魅力があると言えるのではないでしょうか。


提供・移住支援.com

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