歴史を感じる城下町や自然が織りなす絶景に、海辺の温泉地。ゆったりとした時間が流れ、大人旅にぴったりの村上で様々な楽しみ方を提案します。のんびり城下町散策?サケ通を目指す?日本海の絶景を堪能?あなたなら、どう過ごしますか?

新潟県村上市はこんな町

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

新潟県の最北で山形県との県境に位置し、県北の城下町と言われる村上市。「笹川(ささがわ)流れ」をはじめとする美しい海岸線や、北前船の寄港地として栄えた港町、江戸時代の情緒が感じられる武家屋敷や町屋など、多種多様な文化が色濃く残る地区です。新潟から車で約1時間、電車なら約50分で訪れることができます。

村上市といえば鮭

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

村上の特産品は鮭ですが、「越後村上鮭塩引き街道」では、冬の風物詩である村上鮭が町家の軒先に吊るされている様子を見ることができます。そうして作られた塩引き鮭は、日本観光文化協会が主催する2020年の「日本観光特産大賞」で、グランプリに選ばれました。三面川(みおもてがわ)を遡上する鮭によって、繁栄したといっても過言ではない町が村上なのです。

村上の鮭を知りつくす

【1】鮭の一生を知る「イヨボヤ会館」

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(画像=Olive、トリップノートより引用)
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(画像=Olive、トリップノートより引用)

村上の鮭を知るには、日本で初となる鮭の博物館イヨボヤ会館がおすすめ。「イヨボヤ」とは、村上の方言で鮭のことです。鮭に関する歴史のほか、季節によっては、鮭の産卵やふ化するまでの様子を観察できます。

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(画像=Olive、トリップノートより引用)
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(画像=Olive、トリップノートより引用)

村上市を流れる三面川は、鮭が遡上する川として有名ですが、会館内を進んでいくと、三面川の分流である種川(たねがわ)の地下につながっていて、秋になるとガラス越しに、鮭が遡上する姿を見学できます。タイミングが合えば、産卵シーンも観ることができます。

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

傷だらけになって遡上してくる様子、神秘的な産卵の様子、力尽きていく様子、すべてに胸が熱くなってしまうことでしょう。筆者としては、ぜひ秋に訪れて、この感動的なシーンをご覧いただきたいと思うスポットです。

【2】圧巻の吊るし鮭を見学&買い物もできる「きっかわ」

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

「越後村上鮭塩引き街道」があるのは、先ほどご紹介しましたが、この街道の家々の軒下に塩引き鮭が吊るされ、寒風にさらす様子が見られるのは、毎年12月1日から20日ごろ。この季節にだけ見られる、村上の冬の風物詩です。この時期以外でも、その様子を見たいという方にお勧めなのが、「きっかわ」です。

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

登録有形文化財にも指定されている町屋の奥には、天井の梁から、約1,000本もの塩引き鮭が吊り下がっており、思わず「おぉ~!」と、声がもれてしまうはず。

お腹を一文字に開かず、一部繋げておく「止め腹」をし、切腹させないように鮭に敬意を払うとか、日本海側の湿気を浴びた風にさらし、ゆっくりと乾燥させることで発酵熟成が進むなど、独特の塩引き鮭の文化を知ることができるとともに、様々な鮭土産を購入することができます。

町家散策をけん引する「きっかわ」

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

後半で歴史ある街並み巡りについてはまた詳しくご紹介しますが、村上での町家観光においても、「きっかわ」は外せないスポットです。こちらの社長は、歴史を活かした町づくりをしようと立ち上がり、村上の「町家巡り」をけん引してきた存在です。販売店の奥の見学はもちろん、庭先にも案内して頂けて、箱庭や歴史を感じる屏風なども拝見できます。

【3】鮭料理22種を堪能できる「井筒屋」

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

鮭を大切にする村上では、鮭の頭の先から尾びれまで、残すことなく頂きます。そのため鮭を使った料理は100種類以上もあるといわれます。そんな村上で1年を通して鮭料理を頂けるのが、「きっかわ」直営の鮭料理専門店「井筒屋」。鮭の心臓に頬、白子に肝臓など、22種類の鮭料理が頂けます。

当日店頭での受付でも入店できる場合もありますが、人気店ですので事前予約をお勧めします。こちらは、松尾芭蕉が2泊したことで有名な旅籠の跡地にあり、現在の建物は国の有形文化財にも指定されています。

村上の自然美にふれる

【4】日本海の美しさ「笹川流れ」

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

笹川流れとは、岩の間を盛り上がるように流れる潮流を、笹川集落の名にちなんでつけられました。約11kmにも及ぶ海岸線は、日本屈指の透明度を誇り、夕日や日本海の荒波を眺めるスポットも数多くあります。

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

国指定の名勝天然記念物及び県立自然公園にも指定されているので、日本海の荒波が作り上げた造形美を堪能したいですね。浸食によりできた奇岩、孤島を楽しむには、遊覧船もおすすめです。

【5】日本海の夕日・夕暮れ

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

日本海の絶景といえば夕日を思い浮かべる方も多いと思いますが、ここ村上では変化に富んだ海岸線を持つことから、夕日を見られるスポットが多数あります。たとえ夕日が見られなくても、晴れてさえいれば、赤く染まった海が目の前に広がる景色は、涙が出そうになるほどロマンティックです。

海岸線の立ち寄りスポット「道の駅笹川流れ 夕日会館」

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

「道の駅笹川流れ 夕日会館」は新潟県最北端の道の駅で、日本海に面して建ち、施設から国道をまたいで海に降りることもできます。JR桑川駅が併設されている全国的にも珍しい形の道の駅です。その名の通り、夕日を楽しむための展望台も設置されています。

村上の歴史散策

【6】歴史に思いをはせる「村上城跡」

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(画像=Olive おしゃぎり会館より望む、トリップノートより引用)

村上駅の東側に位置する臥牛山(がぎゅうさん)は、かつて村上城が築かれていた跡地。標高135mの山頂にはお城はありませんが、村上の町が一望できるほか、城跡一帯には戦国時代に築かれた竪堀(たてぼり)や虎口(こぐち)、江戸時代に築かれた石垣などの遺構が混在して残っています。それらが貴重であるとされ、平成5年に国の史跡に指定されました。片道約20分程度とのことなので、時間があればぜひ登りたいですね。

【7】江戸時代からの祭りを知る「おしゃぎり会館/村上市郷土資料館」

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

臥牛山を背に建つ「村上市郷土資料館」は、毎年7月に開催される村上大祭のおしゃぎり(山車)を常時展示していることから「おしゃぎり会館」という名前で呼ばれています。

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

江戸時代から続いているお祭りで、山車も1番古いものだと1760年に制作されたものもあるそうです。繊細かつ絢爛豪華な彫刻や漆塗りの伝統技術、市民のお祭りに対する愛情まで感じられるところです。他にも、村上藩歴代城主の刀剣や甲冑など、多くの歴史資料も展示されています。

【8】武家屋敷も庭も見ごたえがある「若林家住宅」

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(画像=Olive、トリップノートより引用)

おしゃぎり会館の隣にある武家屋敷で、1800年代(推定)当時の建物です。村上藩で物頭(ものがしら)を勤めた家柄で、150石取りという中級上位の家柄だったそうです。かやぶき屋根の曲がり屋造りで、当時の暮らしぶりを垣間見ることができます。

【9】皇后雅子さまとのご縁も!「まいづる公園」

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(画像=PIXTA、トリップノートより引用)

まいづる公園は、天皇陛下と皇后雅子さまのご成婚を記念して造園されました。というのも、雅子さまのご実家・小和田家の祖先が村上藩士だったことから、御成婚までは本籍が置かれていたそうです。公園内には、旧岩間家住宅・旧嵩岡家住宅・旧藤井家住宅の3棟の武家屋敷が復原・移築されており、その中の嵩岡家は小和田家と縁戚関係になっています。