誠信女子大学校 日語日文学科
・教育方針： 日本語文学の体系的な学習と熟達を通して専門的な人力を養成。
日本の政治・経済・文学・歴史などを幅広く学び、日韓関係の新たな位置づけができる人材を養成。
国際化時代に主導的な役割を果たす人材を養成。
・学生数：63人(１学年) ※2012年基準
・就職率：52.8％(2012年) 日系企業・一般企業・航空会社・新聞社・放送局・公務員・教員など
「誠信(ソンシン)女子大学」は「誠信」「知新」「自動」を教育理念に、「社会をリードする女性人材の育成」を目指して、1963年に開校しました。日本語教育は、1972年に誠信女子大学の前身である誠信女子師範大学・外国語教育学科の日本語専攻として始まり、1979年に日語日文学科が設立されました。卒業生は教育機関における日本語教員や日系企業など、日本語のスキルを生かして幅広い分野で活躍しています。
KARAのク・ハラが2011年に「メディア映像演技学部」に入学したことでも話題に。
大学内はすべての校舎が通路で連結。寒さに弱い女子大生のためだとか。
キャンパス内には「冬のソナタ」学生時代が撮影された隠れロケ地も。
１・２年次には文法、作文、聞き取り、会話などの授業を通して日本語のレベルアップを図っていきます。３年次からは「日本古典文学」「日本語翻訳演習」「日本比較文化の研究」など専門的な授業が行われ、言語とその根底にある社会と文化についても幅広く知識を深めていきます。
誠信女子大学は前身が「師範大学(教育大学)」であったことから、その伝統を受け継ぐ形で教職課程に重点を置いています。日語日文学科においても「日本語教科教育論」や「教科教材研究と指導法」など、日本語教育分野の授業を設置。学科生の約10％が教職課程を履修し、難易度の高い中学・高校の教員免許試験にも多数合格しています。
「女性学」や「グローバル文化と誠信リーダーシップ」など「女性」をキーワードにした授業が必修科目に含まれていることも特徴的です。その他にも、肌の構造や化粧品の歴史を知る「化粧品の再発見」や、衣服の概念から日本をはじめ世界のトレンドまで学ぶ「ファッション演出法」など、女子大生の関心に合わせた授業も学生たちから人気です。
国際的な視点と心得を育むことを目的とした交換留学制度、短期研修プログラムが設けられています。2012年５月現在、168人の学生が海外の提携校で勉強中。日本国内では東京女子大学、筑波学院大学、学習院女子大学などと姉妹校提携を結んでいます。
２年に１度、学生たちがシナリオの翻訳から出演までこなす「日本語演劇」が行われています。2012年は、韓国でも舞台版でリメイクされて人気の高い日本映画「キサラギ」を公演。他にも、漢字大会、日本語スピーチ大会など、日本語を身につけ実践するための行事が盛んです。
日語日文学科では、１学期に１回のペースで日本語新聞「いずみ」を発行しています。学生たちが記者となり、日本食の店を紹介したり、日本大使館公報文化院や日系の企業などに赴いて、日本文化やビジネスから見た日本について考察しています。
