滋賀県の中心である大津市には世界遺産の比叡山延暦寺があり、その門前町として栄えた坂本は、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定される町並みが広がります。また琵琶湖の南端に位置し、琵琶湖の景観を堪能できるスポットが多く見どころが満載。そんな大津市のおすすめ観光スポットをご紹介します。
1. 延暦寺
京都市と滋賀県大津市にまたがる天台宗総本山で、標高848mの比叡山全域を境内とする寺院。
西では京都を一望し、東では日本一の大きさを誇る湖・琵琶湖を眼下に望む景勝地でもあり、この美しい自然と1200年の歴史が世界遺産としての価値を受けました。
境内は500haととても広く、東を「東塔(とうどう)」、西を「西塔(さいとう)」、北を「横川(よかわ)」と3つに区分。
東塔は延暦寺発祥の地であり、根本中堂を中心とする区域。東塔から1kmの西塔には研修道場である居土林があり、修行体験ができます。そして西塔から4kmの横河はおみくじ発祥の地!
2. ミシガンクルーズ
日本一大きな湖「琵琶湖」を優雅にクルーズ!
「ミシガンクルーズ」は、19世紀のアメリカの客船をイメージした外輪船で、南湖を周遊します。
コースは3つあり、一つ目は「MICHIGAN80」。昼間の琵琶湖の景色とともに、お食事と陽気なイベントを楽しむ80分のコースです。
そして二つ目の「MICHIGAN60」は、昼下がりの琵琶湖をめぐる60分のコースで、三つ目の「MICHIGANNIGHT」では、琵琶湖の夕景・夜景とともに、お食事とイベントを楽しみます。
3. 浮御堂
琵琶湖に浮かぶお堂は、琵琶湖を象徴する景色のひとつ。
近江八景「堅田の落雁」としても知られており、この美しい景観は松尾芭蕉はじめ多くの歴史上の人物たちに愛されてきました。
平安時代に比叡山の恵心僧都が、湖上安全と衆生済度を祈願し建立したとされ、現在のものは昭和12年(1937年)に再建されたもの。昭和57年(1982年)にも修理が行われました。
琵琶湖観光の途中に立ち寄って、参拝したいですね。
4. 瀬田の唐橋
瀬田川にかかる橋で、全長は260m。
近江八景のひとつ「瀬田の夕照」で知られており、とくに夕景のころが美しく、橋と夕日のコラボレーションはぜひこの目でみたい。
京都ののど元を握る交通・軍事の要衝であったことから、「壬申(じんしん)の乱」や「寿永の乱」、「承久の乱」など様々な戦乱の舞台になったことでも知られる歴史ある橋で、現在の位置に橋をかけたのが、織田信長です。
京都の宇治橋、山崎橋とならんで”日本三古橋”のひとつにも数えられています。
5. びわこ花噴水
琵琶湖観光の玄関口である大津港の沖合いにある噴水。
世界最大級の長さ440mを誇り、高さは10階建てのビルに相当する40mまで吹き上がります。
昼間は清涼感を感じられ、夜は一転して、グリーン、オレンジ、クリアの3色にライトアップされた噴水が華やかで幻想的。
事前に運転時間をご確認のうえお出かけくださいね。
6. 三井寺
天台寺門宗の総本山で、正式名称を「園城寺」と言います。
天智・天武・持統三天皇の産湯に使われた霊泉が境内に沸くことから「三井寺」と呼ばれ、現在はこちらの名前が一般的。
近江八景のひとつである「三井の晩鐘」でも有名で、また金堂をはじめとする国宝や重要文化財は100余点も所蔵します。
そして映画『るろうに剣心』や『大奥』、『駆け込み女と駆け出し男』など、数多くの歴史を扱った映画やドラマのロケ地として使用されており、ロケ地を巡りながら広い境内を散策するのも楽しい。
春には1,000本以上の桜が咲き乱れ、桜の名所としても名高くライトアップが美しい。そして秋には参道が紅葉のトンネルに彩られます。
7. 石山寺
紫式部が『源氏物語』の話を思いうかべた地としてゆかりのあるお寺。お寺の名前の由来にもなっている大きな硅灰石(けいかいせき)の上に立ちます。
四季折々の花を楽しむことができることから「花の寺」として親しまれていますが、とくに紅葉が素晴らしく、2,000本のモミジで境内が赤く染まります。
見頃を迎える時期に行われる紅葉のライトアップ「あたら夜もみじ」は日本夜景遺産にも登録。紅葉と本堂、多宝塔などの建造物が幻想的に浮かび上がります。
8. びわ湖テラス
2016年7月にオープンした標高1,100mの山頂にある天空のテラスで、日本一の湖「琵琶湖」を一望する絶景が楽しめます。びわ湖テラスまでは日本一の速さを誇るロープウェイでたったの4分。ウッドデッキが張られ、ソファやテーブルを配する大人リゾートな雰囲気も素敵です。カフェも併設しており、ドリンクや軽食をいただくことができます。
9 近江神宮
第38代天智天皇をご祭神として祀る「近江神宮」は、天智天皇の古都、近江大津宮(大津京)の跡地に建てられた神社です。日本初の水を用いた時計「漏刻(ろうこく)」を作って人々に時刻を伝えたことから「時の神様」として知られる天智天皇にちなんで、境内には有名な時計メーカーから寄贈された漏刻のほか、火時計や日時計が設置されています。
今でも日本人に馴染み深い「小倉百人一首」の巻頭を天智天皇の歌が飾ることから「かるたの聖地」とも呼ばれており、大人気漫画『ちはやふる』の舞台となったことでも注目を集めている神社です。
10. なぎさのテラス
琵琶湖に面したロケーションに4つのレストランが並ぶスポットで、大津観光のランチにおすすめ。
有機野菜による玄米菜食メニューが楽しめるレストラン「ウォームズ」、9時オープンでモーニングから楽しめる「ショコラ」、コスパのいいイタリアン「アンチョビ」、そして燻製料理がいただける「コロニー」と個性豊かな4店舗が集まります。
ゆったりした湖畔でお食事やティータイムを過ごすひとときをどうぞ。