歴代の東海道新幹線など39両の実物車両を展示する「リニア・鉄道館」や、充実の展示内容で1日遊べる「鉄道博物館」、運転シュミレータが人気の「京都鉄道博物館」など、鉄道好きにおすすめの全国の鉄道博物館&資料館をご紹介します。
1.リニア・鉄道館(愛知)
JR東海が運営する鉄道ミュージアム。歴代の東海道新幹線を中心に、在来線や次世代の超電導リニアなど39両にも及ぶ実物の車両を展示しています。とくに2027年に開通を控えるリニアの実物は必見です。また超電導リニアの展示室では、リニアの技術を紹介しているほか、時速500kmを模擬体験できるリニアの実物大の客室コーナーもあり、子どもも大人も楽しく学べます。
お腹が空いたら、館内のデリカステーションで名古屋駅で販売されている、駅弁やミュージアム限定のお弁当を購入してみましょう。屋外展示されたN700系の車両内で食べられ、旅行気分も味わえます。
2.鉄道博物館(埼玉)
通称「てっぱく」と呼ばれる、鉄道に関する歴史や技術、仕組みなどを、様々な視点で学ぶ博物館。ヒストリーゾーンでは、36両にも及ぶ実物車両の展示を見学したり、鉄道の歴史をパネルや映像で学べます。
屋外のパークゾーンでは、ミニ運転列車やミニシャトルなどの運転を実際に体験でき、終日大人気。「ミニ運転列車」では、1周約300mの軌道をミニ列車で運転することができます。さらに屋上の「パノラマデッキ」では新幹線の線路を見下ろせ、鉄道好きにはたまりません!
館内には新幹線や寝台列車に連結されていた食堂車をモチーフにした高級感のあるレストランも。また、売店で駅弁を購入したり、お弁当を持ち込んで、実際の電車内で食事ができる「183ランチトレイン」もあります。
3.小樽市総合博物館(北海道)
旧手宮線「手宮駅」の敷地を利用した広大な鉄道博物館。日本に初めて入ってきた蒸気機関車「しずか号」をはじめ、北海道を代表する鉄道車両が50両も展示されています。4月末から11月の初旬ごろまでは、1909年に製造された蒸気機関車「アイアンホース号」に体験乗車することができるので、事前に運行時間をチェックして訪れてみて。
4.京都鉄道博物館(京都)
蒸気機関車を展示する「梅小路蒸気機関車館」として親しまれていた施設が、2016年4月、京都鉄道博物館としてリニューアルオープン!施設は3階建てで、1階には西日本エリアで活躍した新幹線や蒸気機関車、「トワイライトエキスプレス」の電気機関車と客車など様々な車両が展示されています。
2階には新幹線や在来線6台の運転台を備えた運転シュミレータや、25メートルプール1個分の大きさを誇る鉄道ジオラマなどがあり、見るだけでなく体験して楽しめる展示が充実しています。3階にある屋外展望デッキ「スカイテラス」からは東海道新幹線やJR京都線の通勤列車、特急列車が走っている姿を見ることもでき、鉄道ファンにはたまりません。
そして歴代の蒸気機関車が集結する「扇形車庫」も必見!隣接するSLのりばでは蒸気機関車「SLスチーム号」が約15分~30分間隔で運行されており、往復1km、約10分間の乗車体験が可能です。
5.九州鉄道記念館(福岡)
門司港レトロ地区にある、九州の鉄道の歴史・魅力に触れられる鉄道のテーマパークです。本館には明治時代に九州で製作された木造客車や、九州での列車旅が疑似体験できる鉄道大パノラマなどを展示。車両展示場には、C59型、9600型の機関車をはじめ、九州で活躍した歴代の実物車両が9つ並びます。またミニ鉄道公園では、信号などを備えた本格的な設備で本物の列車と同じような運転体験ができるので、こちらもおすすめ。
6.ジオラマ京都JAPAN(京都)
トロッコ嵯峨駅併設の、日本最大級の鉄道ジオラマが展示されている施設。京都の街を再現したジオラマの大きさは縦12.3m✕横17.3m、ジオラマの中に敷かれた鉄道路線は2.7kmもの長さがあります。毎時30分には「天体ショー」が行われ、空に星座が輝く中、ジオラマの街を走る電車の様子を楽しめます。
また実際に走っていたブルートレインや貨物輸送車の運転席を利用した鉄道模型車輌の運転体験(15分間/1回1,000円)も可能で、電車好きの方なら興奮すること間違いなしの施設です。
7.原鉄道模型博物館(神奈川)
鉄道模型製作・収集家、原 信太郎氏の鉄道模型コレクションの一部を展示する博物館。本物の鉄道車両を忠実に再現した圧倒的なコレクションの数々は、鉄道ファンでなくとも楽しめます。
館内の「いちばんテツモパーク」では、一番ゲージの蒸気・電気・トロリーのジオラマが広がり、本物の街を電車が走っているかのような臨場感を体験できます。すべてを見渡せる場所に観覧席が設けられているので、一度座ると何時間でも見ていられるような気がしてきますよ。またこのジオラマを使った運転士体験も人気です。
8.津山まなびの鉄道館(岡山)
昭和11年に建設された津山の扇形機関車庫が、平成28年4月に「津山まなびの鉄道館」としてリニューアルオープンしました。迫力ある転車台や、レトロ感あふれる扇形機関車庫や機関車など、鉄道好きな方にはもちろんのこと、鉄道に詳しくない方でも十分に楽しめます。
屋外にある13両もの車両が展示されている旧津山扇形機関車庫以外にも、館内にはジオラマによる「まちなみルーム」や「あゆみルーム」、「まなびルーム」や「しくみルーム」など、数多くの見どころがあり、見て・触って・体験しながら楽しく学べます。