部下のモチベーションを下げてしまう“アンダーマイニング効果”を防止する方法

アンダーマイニング効果を発動させる罰、締切り、監視、競争についての注意点について紹介しましょう。

罰を与えること

ミスをした時には、感情的に叱責をすることがあります。しかし、このことは心理的リアクタンスを引き起こし、モチベーションをダウンさせることになります。これを防止するためには、問題点は何かを冷静に話をすることです。「何でこんなことをした」というのも相手は叱責と受け取るので禁句です。

締切りの設定

仕事を受ければ納期があるのは当然です。しかし、これも心理的リアクタンスからアンダーマイニング効果を惹起させてしまいます。 それでは、どうすれば良いかというと、自分で納期を決めさせればよいのです。「この仕事はいつまでにできる?」「納期はいつにする?」と聞き、部下にコミットさせるのです。そのうえで、お互いの手帳に納期を書きましょう。人間には「一貫性の原理」という心理があり、一旦コミットしたことは守らなければならないという心理が働きます。

監視すること

監視されると、自主性が阻害されると感じ、アンダーマイニング効果が頭を持ち上げてきます。犬はハーネスをつけられても耐えることができますが、人間は閉じ込められ監視されるのを嫌います。刑事罰に自由を奪う禁固刑がありますが、これを見ても人間が束縛を嫌うことがわかります。これを防止するためには、自主性に任せることです。また、自主的に報告させるようにすれば、監視することにはなりません。

競争させること

昔は、営業部門の壁には、営業マンの成績グラフが掲げられていました。競争心を煽るための方策のつもりです。しかし、営業マンの反応は薄く、これがやる気をそぐことになっていたのです。数多くのアニメにもあるように、自分が追い求めるライバルは自分の成長にも役立ちます。しかし、上司から「○○君を見習いなさい」などといわれると、反発してしまいます。

部下や後輩を指導するときには、アンダーマイニング効果が起きないように注意を 以上のように、部下や後輩を指導するときには、アンダーマイニング効果が起きないように自主性に任せることが重要だということがわかります。また、日ごろモチベーションを高めるために行っていることを見直すことが良いでしょう。

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