週末や祝日に開催されることが多い結婚式。ですが一方で平日を選ぶカップルもいます。 リクルートブライダル総研が発表した『ゼクシィ 結婚トレンド調査2021』によると、平日に結婚式を行った人は9.6%。過去の調査結果を見ても例年10%前後が平日婚をしていることがわかりました。
写真はイメージです(以下同じ)
土日祝日よりも挙式費用が安く抑えられ、結婚する新郎新婦にとってこれは大きなメリットです。しかし、困るのは招待されるゲストたち。 仕事は休まなければならないし、専業主婦であっても家事や育児に追われて忙しいはず。「お祝いしたいけど、さすがに平日は……」と欠席に◯をつけて招待状を返信せざるを得なくなります。
仕事を休んで出席することはできない
「4年前、同じ大学だった女友達から結婚式の案内状が届きましたが、封を開けてみるとなんと開催日は平日。休日なら出ようと思いましたけど、さすがに仕事の事情もあって欠席にチェック。お祝いのメッセージと出席できないお詫びの言葉を添えて戻しました」 そう話す野下冬香さん(仮名・33歳)の職業は専門学校の講師。有給休暇を取ることも可能でしたが、休んだ場合、授業は自習になるので結婚式に出ることはどうしてもかなわなかったといいます。 「これがまだ最近増えているナイトウエディングならよかったんですけどね。あれは始まるのが夕方以降ですし、仕事が終わってからでも参加できますから。もしそれだと間に合わなかったとしても終業前の1~2時間はデスクワーク中心で講義が入っていないため、早退することもできました。でも、平日の午前11時スタートじゃ逆立ちしたって無理です(苦笑)」 いずれにしても欠席で返信した時点でこの話は終わったと考えていた冬香さん。代わりに結婚祝いのプレゼントを贈ろうとは思っていたそうですが、招待状を返信してから約1週間後、この友人からLINEのメッセージが届きます。
何度も出席を求めてくる友達にヘキエキ
欠席と送ったにもかかわらず、《式に出てもらうのはやっぱり難しいかな?》とオブラートに包んだ言い回しで出席を求められたとか。 このときは講師をしているので休めないことを詳しく説明。そのうえで改めて欠席することを詫びましたが、友人も簡単にはひきさがろうとせず、何度も結婚式に出てほしいと頼まれたそうです。 「途中からはメッセージの文章も粗っぽくなり、私が欠席することが不満のようでした。いい加減つき合うのも面倒になり、スルーしていたら今度は電話。なぜここまでしつこく出席を要求してくるのか私には理解できませんでした」 そもそも冬香さんと新婦は一応友達とはいえ、親友と呼べるほどの関係ではなかったのです。学生時代も7~8人の大人数で遊ぶときは彼女もいましたが、2人で買い物や食事に行くことは皆無。社会人になってからも連絡を取り合うこともほとんどありませんでした。