こんにちは、ドクター麻梨子こと、美容外科皮膚科医師の平田麻梨子(ひらた まりこ)です。 最近、増えに増えている美容クリニック。一時期のエステ業界のように、他業種の方がこぞって参入してきています。わたくしは若輩者ですが、医師として思うことが多々あります…。

あぶない美容クリニック、医師が見た3つの特徴。「イケメン医師が患者さんをナンパ」
(画像=『女子SPA!』より引用)

平田麻梨子医師

先生不在のクリニックが多くない?

あぶない美容クリニック、医師が見た3つの特徴。「イケメン医師が患者さんをナンパ」
(画像=『女子SPA!』より引用)

医師は自分の大元のクリニックとプラスでアルバイトに行くことが多く、私も色々なクリニックで働かせていただいております。そんな中で不思議に思うことがあるのですが、なぜか常にアルバイトを募集している病院が結構あるのです。 基本的には常勤の医師がいて、休みの時にアルバイトの医師を雇うのが通常です。しかしアルバイトしかいない飲食店のように、看護師やカウンセラーが仕切っていて医師は“初めて来たアルバイトがお留守番”しているような状況のクリニックが増えている印象です。 なぜそういうことが起こるかというと、他業種のお金持ちがオーナーで、脱毛やアートメイクなど看護師施術がメインのドクターに依存しないクリニックを作っているからです。 ちなみに誰か医師が出勤していれば法律的に何の問題もないですよ。それに医者だけで牛耳(ぎゅうじ)るより、他業種が参入した方が価格を安くする傾向が強いですし、消費者目線のクリニックを作ることができるので、患者さんからするとメリットが多いと思います。 その一方、アルバイト医師って、特に脱毛クリニックの場合、医師の専門は問われません。例えば眼科医で皮膚は全くわからない医師でもOK。そういうケースでは医師本人が脱毛に関して無知なので、トラブルが起こった時は対応が難しいでしょう。うまくいっているときはいいけれど、何か起こった時は怖いなと思っている私です。 私自身は慣れていないことは絶対にしたくないので、バイト先は普段の仕事よりもイージーなものしか受けないようにしています。儲け主義じゃなく患者ファーストが、結果として美容業界を盛り立てると信じておりますから。

SNSはただのキラキラ世界

あぶない美容クリニック、医師が見た3つの特徴。「イケメン医師が患者さんをナンパ」
(画像=『女子SPA!』より引用)

最近は、医療業界も集客をSNSで行うことが主流ですね。ドクターがタレント化しているので、皆フォロワーを増やすことに必死で、中にはフォロワーを買う人も多く、自身で可愛い女の子にDM(ダイレクトメッセージ)を送って来院してもらう“つわもの達”の話もよく耳にします。 それ自体がどうというわけではないのですが、あくまでもSNSはSNSであってリアルとは異なるよということを、消費者は理解する必要があります。「サプリ飲んだらおっぱい大きくなった」は嘘だったというのと同じですね。 インスタグラマーは無料か、もしくはお金を払ってもらって宣伝としてクリニックに行っていることも多いので、悪いことを書くことはありません。 よく見ていると、バストが大きくなるサプリでカップが上がったと思ったら、その直前にヒアルロン酸を入れていたなどめちゃくちゃな投稿も散見されますので、あくまでも絵として楽しむのがインスタだと思います。 ツイッターはネガティブが喜ばれますので過剰な投稿も多いですね。とはいえ、どこかで情報を得ないと、クリニック数が多すぎてわからないと思うので、あくまでも参考にして、ご自身の足で居心地の良いクリニックを探すことをお勧めします。