加賀温泉郷と呼ばれる山代温泉・山中温泉・片山津温泉・粟津温泉や、七尾湾の海岸沿いに広がる開湯1200年の歴史を持つ和倉温泉など、石川県で人気の温泉地をご紹介します。
1.山中温泉
「山中温泉」は自然豊かな温泉地で、鶴仙渓（かくせんけい）に沿って温泉旅館が立ち並びます。鶴仙渓に架かる総ひのきづくりの「こおろぎ橋」は山中温泉を代表する名勝地で、フジテレビ系の昼ドラ『はるちゃん』の舞台になったことで一躍名前が知られるようになりました。
総ひのきづくりの「こおろぎ橋」に対して、S字型のユニークな紅紫色の橋は「あやとりはし」。ここから眺める鶴仙渓の景色が素晴らしく、山中温泉の新名所として人気を集めています。
また温泉街には、そぞろ歩きが楽しい「ゆげ街道」や共同浴場「菊の湯」、山中節などが楽しめる「山中座」、九谷焼や山中漆器の蒔絵体験など、観光地らしい施設が並びます。「山中座」前では、毎年11月1日～3月31日までの期間限定で「カニ汁大鍋」も販売されますよ。
2.山代温泉
1300年の歴史を誇る「山代温泉」。温泉地に2つある公衆浴場の内のひとつ、「総湯」を中心に温泉宿が建ち並び、その周辺の町並みを「湯の曲輪（ゆのがわ）」と呼びます。この湯の曲輪は今でも風情ある町並みが残されており、温泉情緒もたっぷり。
もう一つの公衆浴場、平成22年にオープンした明治時代の共同浴場を復元した「古総湯」では、外観や内装だけではなく、「湯あみ」という温泉に浸かって楽しむだけの当時の入浴方法も再現しています。
3.和倉温泉
開湯1200年の歴史ある温泉「和倉温泉」。七尾湾の海岸沿いに温泉旅館やホテルが立ち並び、風光明媚な温泉地として人気です。泉質は塩分の強いナトリウム・カルシウム塩化物泉。
能登半島の付け根に位置しており、金沢市内からも車で30分ほどでアクセスできます。和倉温泉には40軒強の宿泊施設があり、なかでも1906年創業の高級宿旅館「加賀屋」は名宿として全国的に知られています。
4.片山津温泉
「片山津温泉」は柴山潟（しやまがた）を臨む位置にある温泉地で、とくに夕陽が沈む柴山潟には心を奪われます。片山津温泉の総湯は全面ガラス張りの近代美術館のような面立ち。その公衆浴場らしからぬ佇まいには、思わず見とれてしまうほど。
柴山潟を臨む「潟の湯」と、緑豊かな「森の湯」を日替わり男女入れ替え制で楽しめ、2階にはカフェもあります。泉質は、ナトリウム・カルシウム－塩化物泉（高張性・中性・高温泉）です。
