ウニで名高い積丹(しゃこたん)半島。小樽から近く、札幌からならば片道2時間半の絶景ドライブを楽しむと、その先に待つのは透き通るような積丹ブルー。積丹半島の絶景とウニを代表格とする積丹グルメを楽しむ旅はいかが?
積丹ブルー
積丹半島は、北海道の西部、日本海に突き出した半島。札幌から2時間半ほどのドライブ、もしくは小樽から1時間半ほどの車旅でたどり着く、比較的アクセスが容易なロケーションです。
積丹半島は、その美しい海の風景とグルメで名高い名所。まずは、絶景ポイントをご紹介!
絶景ポイント1
最初は、神威岬(かむいみさき)。
積丹半島にはいくつか風光明媚なポイントがありますが、その中でも随一の景観が広がる岬です。
駐車場から、舗装されたきれいな坂道を歩いて上ると、「女人禁制」と書かれた門にぶつかります。かつては、この門より先、岬の先端までは女人禁制だったそうです。岬が女人禁制となった背景には、源義経とアイヌの娘「チャレンカ」の悲しい物語が隠されています。
北海道には、東北で討たれたはずの義経が実は亡くなっておらず、北海道へと逃れて海を渡り、その後チンギスハンになったという伝説が各地に残されています。
そして神威岬には、こんなお話があります。恋仲となった義経を慕う「チャレンカ」というアイヌの姫が、大陸へと向かう危険な旅路を前に、義経が自分を置いていったことを知り、義経一行を追って岬へと向かいました。
しかし岬にたどり着いた時には、既に義経は岬を離れて旅立ったあと。悲しみのあまり、チャレンカ姫は岬から身を投げて、現在の「神威岩」になったといわれています。
その後も、女性が岬を通りかかると、姫の嫉妬により船が沈没するなどと言われたことから女人禁制となっていたようです。
現在は、もちろん女性も立ち入り可です。ただし、強風の日には、この門は閉じられてしまい、老若男女問わず全員門をくぐることができません。
仮に門が閉まっていても心配することなかれ。絶景は門の手前にも、後にも。
門が開いていれば約30分で岬の先端までたどり着けて、360度ぐるりと見渡せる海原が。
見渡す限りの美しい青色をたたえる海原を眺めていると、いつまでもいたくなってしまう。そんな絶景ポイント、神威岬です。
絶景ポイント2
絶景ポイント2つ目は、島武意海岸(しまむいかいがん)。「日本の渚百景」に選ばれた海岸です。
駐車場につくと、出迎えるのはこのトンネル。
川端康成の「雪国」さながら、トンネルを抜けるとそこには…大きな奇岩と、真っ青な海。
トンネルには照明などはありませんが、さして長くないので反対側の光が見え、安心して歩けます。トンネルの高さは180センチほど。
トンネルを抜けたところから海岸を見下ろすことができ、そこから海岸線まで続く道で下まで降りることもできます。・・・が、なかなかに急な勾配の細い道ですので、サンダルやヒールの方、体力にあまり自信のない方は、やめたほうがいいかもしれません。