赤ちゃんの授乳には欠かせない哺乳瓶はピジョンやコンビなどの育児用品メーカーから、いろいろな種類が販売されています。どれを買うべきか迷ってしまいますよね。どのサイズを買えばいいのか? 哺乳瓶の消毒は利用の度に必要なのか? おすすめは? などパパママの疑問にお答えします。
赤ちゃんの哺乳瓶はどんなときに使う? 母乳育児だと不要?
哺乳瓶は赤ちゃんがミルクを飲む以外にも使えます
哺乳瓶は、赤ちゃんに粉ミルクや搾乳した母乳をあげるための授乳グッズです。哺乳瓶にはいろいろな素材や形、大きさがあり、重さや使い勝手が異なります。哺乳瓶の乳首の部分もサイズや素材が数種類あるので、哺乳瓶を使うシーンや赤ちゃんに合った哺乳瓶を選ぶと便利です。これから育児をするパパママにはミルクを飲ませる以外の使い道はイメージできないかもしれません。しかし、哺乳瓶は子供がゴロンと横になったときにも飲み物をこぼさずに飲むことができるので、湯冷ましやお茶、ジュースをあげるときにも使え、授乳以外にも便利に使える育児グッズですよ。
哺乳瓶はいつまで使う?
子供が1歳半~2歳の時期には哺乳瓶を卒業したい
哺乳瓶は赤ちゃんが使う印象がありますが、卒乳しているだろう子供が哺乳瓶を使っているのを見かけたことはありませんか? いつまで哺乳瓶を使って良いものか気になっているママも多いのではないでしょうか。日本小児歯科学会は、卒乳のタイミングでもある1歳半頃までには哺乳瓶を卒業したいと示しています。理由の一つとして、哺乳瓶でミルクやジュースを飲みながら眠ってしまうと虫歯のリスクになることも挙げられています。2歳を過ぎてしまうと、哺乳瓶の使用が習慣化されてしまい、やめさせるのが難しくなります。卒乳の時期に合わせて、スプーンやコップを使って水分をとれるように少しずつ練習していくと良いでしょう。
赤ちゃんの哺乳瓶選びのポイント! ボトル編
赤ちゃんの哺乳瓶を選ぶときのポイントについて、まずはボトルの種類から見ていきましょう。哺乳瓶の素材や大きさがさまざまなので、赤ちゃんが使うシーンを想像しながら選んでください。
素材(ガラス、プラスチック、シリコン)から哺乳瓶を選ぶ!
哺乳瓶の素材によって特徴が異なります。哺乳瓶の素材別に特徴をまとめたので、参考にしてみてください。
ガラス
耐熱ガラス製が多く、煮沸消毒ができる
哺乳瓶に匂いがつきにくく、衛生的
熱湯で作ったミルクを冷ます時間が短くてすむ
落とした時に割れやすい
プラスチック
割れにくい
軽いので外出先に持っていくのに便利
ミルクが冷めにくい
ガラス製の哺乳瓶に比べると劣化しやすい
耐熱温度が100度以下のものは煮沸消毒ができない
トライタン
ガラス製のような透明感がある
軽くて割れにくい
電子レンジでの消毒ができない
ガラス製の哺乳瓶は、耐熱素材でできているものが多く煮沸消毒ができ、劣化もしにくく衛生的です。プラスチックの哺乳瓶は軽くて割れにくいですが、使用頻度が高いとそれだけ哺乳瓶が劣化しやすいため、お出かけ用の哺乳瓶として使うのがおすすめです。最近、トライタンという素材の哺乳瓶が登場しています。トライタン製の哺乳瓶はガラス製のような透明感とプラスチック製のような軽さと割れにくさを併せ持っているのが特徴です。トライタンの哺乳瓶は電子レンジで簡単に消毒ができないため、煮沸消毒か消毒液での消毒をしなければいけない点がデメリットです。災害時や旅行の時には、下記のような使い捨てのプラスチック製の哺乳瓶もおすすめです。
chu-bo!(チューボ) おでかけ用ほ乳ボトル 使い捨て哺乳瓶
素材:プラスチック
赤ちゃんがミルクを飲む量に合わせて哺乳瓶のサイズを選ぶ
哺乳瓶のサイズは、赤ちゃんの月齢やミルクを飲む量に合わせて選ぶといいでしょう。ミルクを飲む量の目安は、生後3ヶ月未満の赤ちゃんで約80~160ml/回、生後3~6ヶ月で約160~200ml/回、生後6ヶ月~卒乳までで約200~220ml/回です。メーカーによって販売している哺乳瓶のサイズが異なりますが、120~150mlのものと200~240mlの2タイプの哺乳瓶が一般的です。赤ちゃんの月齢が低いときは必ず小さい哺乳瓶を買わなければならないという訳ではなく、ママが手を添えて飲ませるときに重かったり、外出するときに不便を感じなければ最初から大きいサイズの哺乳瓶を買っていても問題ありません。
自宅用、外出用など使うシーンによって哺乳瓶を使い分ける
哺乳瓶には、最も一般的な口が広い「広口タイプ」と、細長い形状の「スリムタイプ」があります。哺乳瓶を家で使うのであれば、洗いやすく粉ミルクも入れやすいので広口タイプの哺乳瓶がおすすめです。哺乳瓶のスリムタイプは口が狭く、哺乳瓶ブラシが入りにくかったり、ボトルの溝まで洗うことが難しいデメリットがあります。ただし、お出かけのときにはスリムタイプの哺乳瓶がおすすめです。育児中のお出かけは、オムツやおしりふき、着替えセット、粉ミルク用のお湯を入れた水筒など、持ち物がたくさんあって大変ですよね。そんなときにスリムタイプの哺乳瓶であれば、カバンにも入れやすく場所をとらないため、とても便利です。自宅用と外出用で2つのタイプの哺乳瓶をうまく使い分けるのはおすすめです。
赤ちゃんの哺乳瓶選びのポイント! 乳首編
次に、哺乳瓶の乳首の選び方についてご紹介します。哺乳瓶のボトル部分と同じように、乳首部分にもいろいろな素材やサイズがあります。
乳首の素材(シリコンゴム、イソプレンゴム、天然ゴム)で哺乳瓶を選ぶ
哺乳瓶の乳首部分の素材には、「シリコンゴム製」、「イソプレンゴム製」、「天然ゴム」の3種類があります。哺乳瓶の乳首を選ぶ時は、劣化しづらいシリコンゴム製の方が長持ちするのでおすすめです。シリコンゴム製の乳首は、ゴムに特有のにおいもほとんどありません。赤ちゃんが嫌がるようであれば、シリコンゴムより少し柔らかめなイソプレンゴム製の乳首も試してみてください。
天然ゴムの乳首はイソプレンゴム以上に柔らかく、ママのおっぱいに近いのですが、高額なため店頭で見かけることはあまりないでしょう。赤ちゃんにも哺乳瓶の好みがあります。メーカー側で同じ哺乳瓶でシリコンゴム、イソプレンゴム、なかには天然ゴムが付け替えられるようになっているので、赤ちゃんが飲みやすい乳首を選んでみてください。どちらの素材も、ほとんどの乳首が煮沸・加熱(電子レンジ)・消毒液での消毒が可能となっています。
赤ちゃんの月齢や飲み方で哺乳瓶の乳首の種類やサイズを選ぶ
哺乳瓶の乳首の種類やサイズを選ぶときは、赤ちゃんの年齢や飲み方を参考にしてみてください。哺乳瓶の乳首は先端の穴の大きさや形によってミルクの出方が変わります。哺乳瓶の乳首の先端の形状には「丸穴」、「スリーカット」、「クロスカット」の3種類があります。丸穴が自然にミルクが出る形状で、もっとも一般的なタイプです。スリーカットとクロスカットは、赤ちゃんの吸う力によって出るミルクの量が変わるため、成長にあわせてわざわざ乳首を変える必要がないのがポイントです。