“熱中できるものがない”気持ち
――“熱中できるものがない”と、研二は何度も言われます。「何度も言われなくても、わかってる」とイラっとくる研二の気持ちにうなずける観客も多いと思います。ダンスに熱中してきたNAOTOさんにも、そういった経験はありますか?
『DANCING MARY ダンシング・マリー』より
NAOTO「もちろん。めちゃくちゃ分かりますよ、僕も。超わかります。ダンスに関しては熱中できるものに出会えましたが、ほかに熱中しかけて続かなかったことのほうが圧倒的に多いです。なんでもかんでも熱中できるほど、人間のスペックって高くないと思います。だからあれは、みんなに当てはまる図星なセリフだなと。 自分もダンスを始める前は、何が自分にとって熱中できるものなのか分かっていませんでした。熱中って、しようと思ってというより、気づいたときにそうなっているものだから。だからこそ、人に言われるとイラっとしますよね(苦笑)。なにかしらのきっかけと、そのきっかけを利用して、自分自身で踏み出せるかどうかだから」
「これから」で終わる物語
――そもそもイラっとくるということは、どうでもいいと思っているわけじゃないんですよね。
『DANCING MARY ダンシング・マリー』より
NAOTO「研二だって、決して今の状況に満足していないからこそ、響いちゃったわけで。この物語は一歩目を踏み出した雰囲気で終わるんです。劇的にすごく成長したり変化するわけじゃない。『これから』で終わる。だからこそ余計に共感してもらえるんじゃないでしょうか」 ――最後に読者にひと言お願いします。 NAOTO「ジャンルが難しい作品かもしれません。ホラーな部分もあるし、コメディもある。自分としてはホラー20%、コメディ30%で、ラブが15%、残りが社会派かな。すごく混沌とした世界にどっぷり浸かってもらって、最終的に、ちょっとだけ心が温まって、研二と同じように、大きな変化はなくても、一歩を踏み出すきっかけになってもらえればと思います」 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます (C) 2021 映画「DANCING MARY」製作委員会 <撮影・文/望月ふみ>
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
提供・女子SPA!
【こちらの記事も読まれています】
>無印良品「メガネ拭き」が買い。パンプスの汚れも落とせちゃう
>手書きの「パスワード管理ノート」が人気。 便利&可愛いアイテム3選
>3COINS「マスク インナーパッド」で息苦しくない、リップもつかない!
>カルディのイチオシ調味料5選。「焼肉ザパンチ」「もへじ」が最強
>ダイソー“簡単泡立て器”が神、ふわっふわのオムレツが作れちゃった