ソロ名義「ØMI」に込めた想い

登坂広臣、11年前のオーディション合格時を振り返る「不安と恐怖が押し寄せた」
(画像=『女子SPA!』より引用)

――「ØMI」のスラッシュがカッコイイですよね! 登坂:2017年のソロプロジェクトスタートからずっと「月」をテーマにしてきたので、「ØMI」の「Ø」は光が差し込んでいるモチーフで、すべて連動させています。 「CDL entertainment」というのも、前から構想は考えていましたが、「CDL」はフランス語「クレール・ド・ルナ」で「月の光」という意味です。今年から新たに『ANSWER…』シリーズで春にリリースして、この秋から『ANSWER… SHINE』の光の世界を表現した曲をリリースしました。今、次の作品作りを次々準備している状態です。 ――『ANSWER…』シリーズは、『ANSWER… SHADOW』から『ANSWER… SHINE』まで振り幅のある作品でしたね。 登坂:『ANSWER… SHINE』はBTSのSUGAさんとのお仕事で、前作『ANSWER… SHADOW』とは真逆のポップな雰囲気です。 ――『ANSWER… SHINE』でも『ANSWER… SHADOW』の深海の記憶は引きずっていたわけですよね? 登坂:そうですね。『ANSWER… SHINE』は、ストーリーとして繋がっているので、深海から光の中で目醒めて、旅に出て行くというストーリーのミュージックビデオとして世界観を作ることができました。

『ANSWER…』シリーズが表現するもの

登坂広臣、11年前のオーディション合格時を振り返る「不安と恐怖が押し寄せた」
(画像=『女子SPA!』より引用)

『ANSWER… SHADOW』(LDH Records)

――『ANSWER…』シリーズの世界観は登坂さんご自身の心の中の様子なのでしょうか? 登坂:『ANSWER… SHADOW』も『ANSWER… SHINE』も飾っている自分というより、本来の自分の両面を表現するのがコンセプトです。 『ANSWER… SHADOW』では、人間誰しもが持っている影や陰の部分。アーティストだとスポットを浴びるほど自分の影が濃くなるように、ステージで輝かしく見えている一方で、ステージを降りた後には意外と孤独だったりするな…と、自分の感じたことを世界観として表現しました。『ANSWER… SHINE』では、逆に自分のポジティブな部分、明るく捉えた光の世界観を表現しています。  いずれの作品でも、自分が演じているという感覚はありません。ただ、「SHADOW」と「SHINE」という世界観をセルフプロデュースする自分と、「ØMI」というアーティストをプロデュースする自分が今ここにいて、この「ØMI」が何をやったら面白いかと、自分事ですが、ある意味、俯瞰で見ているイメージです。 ――このシリーズは、まだ「HIROOMI TOSAKA」名義で2020年に発売されたアルバム『Who Are You ?』の「答え」として解釈していいのでしょうか? 登坂:そうですね、1年以上前にリリースしたアルバム『Who Are You ?』が、「自分自身に問いをかける」というコンセプトのもと、ドームでライブもやらせてもらいました。アルバムを作っているときから、またいつか自分が作品を発表するなら、それに対する「ANSWER」というシリーズにしようと当初の構想で考えていたので、そのとき思い描いたことを今、実行しているわけです。